野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

i-dArtとの再会(VIVA Dance and Music project 1日目)

久しぶりの香港の朝。佐久間さんと散歩の後、朝食。フレンドリーなお店のおばちゃんのキャラを懐かしく感じる。

 

10時にJCRC(Jockey Club Rehabilitation Complex)のi-dArtのオフィスを訪ねる。2018年に3カ月ここで暮らして、2019年にも来て、2020年に招聘してもらっていたのが、コロナで延期に延期が続き、3年経ってようやく来られた。イェンやメキシカ、メギー、イヴォンといった懐かしい顔ぶれと再会。新スタッフにペリー、ルビー、フィオナ。さっそく、イェンとメキシカと打ち合わせ。

 

ダンスと音楽をやっている合同チームとのワークショップを行い、金曜日にはJCRCの野外でパフォーマンスをやり、土曜日には街中の中山紀念公園(記念ではなく紀念)で野外パフォーマンスを行うという計画。それ以外に、JCRCの色々な施設に訪問ワークショップも行う計画。ワクワク。

 

イェンとメキシカと4人でランチ。散策ののち、夕方はダンス+音楽合同チームとのワークショップ。16人のメンバー+音楽の先生+メキシカが参加者。佐久間さんの動きに合わせて、ウォーミングアップとして体を動かし始めたところから、徐々に即興ダンスに移行していき、最初はぼくだけが楽器を演奏している状態から始まるが、途中でダンスしている人の一部に、ブームワッカーなど楽器を少し手渡していくと、自然と音楽とダンスが混在するセッションになっていく。佐久間さんと各メンバーとの即興デュオダンスで、一人一人のキャラもよく見ることができた。リズム感の良い人、楽器に興味がある人、面白い奏法を考える人、色々な音楽的なキャラクターも少しずつ把握。そんな中で、身体的な障害があるために生まれたブームワッカーの目から鱗(耳から鱗)の表現に出会う。それは、相撲の拍子木の演奏にも通じる発見だった。

 

夜は、佐久間さんと湾仔まで出かけて夕食。5年前の記憶が徐々に蘇ってきて、ホームな感覚になってきた。

 

5年前の4月12日(レジデンス開始時)の日記と

makotonomura.hatenablog.com

 

その3カ月後(7月12日)のレジデンス終了時の日記

makotonomura.hatenablog.com