野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

VIVA Dance and Musicの4日目

香港滞在も中日。VIVA Dance and Musicの4日目。午前中は、C棟2階でのワークショップ1時間と、C棟地階でのワークショップ1時間。いずれも高齢者の施設で、視覚に障害のあるお年寄りの施設。

 

お年寄りたちに佐久間さんの動きに反応して動いてもらい、それに合わせて野村が音楽をする時間。お年寄りたちから広東語を教わり、その言葉のリズムで音楽をする時間。楽器を配って自由に鳴らしながら、それに合わせて佐久間さんが動く時間。粤劇(広東オペラ)のメロディーを教えてもらって歌う時間など。どちらも、あっという間の1時間だった。少し広東語を思い出し、少し粤劇を思い出す時間でもあった。佐久間さんとお年寄りが即興で踊るのは、時に奇跡のような瞬間をもたらす。

 

その後、イェンとイヴォンヌと打ち合わせ。9月のi-dArtの日本ツアーについて。ガチャ・コン音楽祭とも少しでもジョイントできるといいなぁ。

 

今朝、香港に到着したイウィン(佐久間ウイヤンタリ)さんと合流。午後の選抜メンバーとのワークショップには、イウィンさんも加わる。このメンバーと明日、明後日にパフォーマンスをする。今日のワークショップも、リハーサルというより自然発生的なセッションの連続だった。途中、メキシカの提案で、イウィンさんと佐久間さんのデュオダンスを見せてもらい、これが色々な場面がある素晴らしいデュオダンスだったのだが、これに触発されて、メンバーたちも色々なデュオダンスをやり始めた。表現の幅が広がっていく。ピアノ連弾で即興もした。まだまだ面白くなっていきそう。

 

打ち合わせの後、イウィンさん、佐久間さんと街に繰り出す。トラムもフェリーも久しぶりに乗った。