野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

琵琶のレコーディング/坂本龍一さんの訃報

元力士の一ノ矢さんから、雑誌きらめき+が送られてくる。1月に開催した公演『どんどん日田どん!』に出演していただいたが、今回、相撲道の連載で「相撲の神様日田どん」を取り上げていただいた。

 

4月15日から始まる展覧会『おかえりなさいシスコさん』@不知火美術館の準備を進めている。今日は、この展覧会の企画の里村真理さんと琵琶奏者の吉里旭明さんを訪ね、琵琶と語りのレコーディングをした。既に、シスコの絵8点を、8つの小学校の子どもたちと8曲の歌にしているが、その歌と歌の間に挿入するタイトルと短い説明を琵琶で弾き語っていただく構想。既にテキストをお渡ししていたが、吉里さんがしっかり準備しておられて、曲になっていた。吉里さんは、宇城市のためになれることが嬉しいと、協力を惜しまない方だ。それぞれ、見事にアレンジされている語りと琵琶で、吉里さんの工夫が見られた。今日録音したものを全部使いたいくらいであるが、展覧会で流す音源としては時間が長くなり過ぎてもいけないので、短く削除することになるとは思う。

 

充実のレコーディングの後、小川の古い民家を改装して活動しているKITEの方、ゲストハウスを営む方々などと里村さんが以前から交流があったようで、色々突然取材も始まったりした。

 

帰宅後は琵琶の音源の編集作業。

 

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坂本龍一さんの訃報。個人的に接触したことはなかったし、坂本龍一さんの音楽を積極的に聴いてこなかったので、実は、あまり知らない。坂本龍一さんに興味を抱いたのは実は最近で、坂本さんが深澤孝史くんを芸術祭か何かで選出して、深澤くんの活動を評価した人だったら話をしたり音楽をしてみたい、と思った。世界は狭いので、そのうち何かをご一緒することもあるに違いないと思ったが、そんなことはなかった。ぼくが20歳頃にテレビで村上龍坂本龍一が対談しているのを見たことがあり、その時に、世界に数十億の人がいるのだから、日本にいる1億人をターゲットに音楽するのはナンセンス的なことを言っていた。今思うと、その言葉にはとても影響を受けた。ご冥福をお祈りしたい。