野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

台湾のプロジェクト/ニックとのミーティング/Ragamuffin Dance/スライド笛

昨年12月に、台湾の國家交響樂團(NSO)が行う高齢者とのワークショップをzoomで見学して、そのワークショップに基づく新曲(クラリネットヴィオラとハープとピアノ+高齢者の打楽器)をその日のうちに作曲し、翌日に台湾で初演という無茶振り企画に参加した。その動画が公開になっている。ワークショップの様子、最後のコンサートでの発表の様子がインタビューを交えて行われている。初演の音源の前半の静かな部分は、動画冒頭のBGMとして使われ、後半の賑やかな部分はライブ映像で紹介されている。コロナで2年3ヶ月も海外に行っていないけれども、その間にオンラインでは海外と色々なコラボをしている。不思議な時代だ。でも、久しぶりに台湾に行きたいなーー。

www.youtube.com

 

Nick Luscombeとのミーティング。ニックは、BBCラジオのパーソナリティーであり、音楽と建築を結びつけるレーベルmusicityを主宰するキュレーターでもある。北海道の芽武の音源などのリリースについてなど、話した。熊本に引っ越したと伝えると、熊本にはヒップホップのDJのお坊さんがいるよ、とニックは返してくる。世界のあらゆるところの音楽を探している人。

prtimes.jp

 

西村彰洋くんから、さっそく《Ragamuffin Dance》の音源が送られてくる。1990年に作曲した曲を1991年生まれの西村くんが弾いている。凄いなー。楽しいなー。

 

今日はスライドホイッスルの整理。それぞれの最低音と最高音を調べてリスト化する。スライドホイッスルだけを集めても色々な音域があると、それだけで面白そうだなぁ。弦楽オーケストラでグリッサンドし続けていくクセナキスみたいな音楽も、スライドホイッスルばかりのアンサンブルになると、音色やニュアンスが変わってくるだろうなぁ。コントラバス・スライドホイッスルとかもあるのかなぁ。我が家にあるスライドホイッスルは高音域ばかりだなぁ。