新幹線の車内から見える滋賀の雪化粧された景色を見て、滋賀に思うを馳せながら、関東へ向かう。ミューザ川崎へ。歌って踊るピアニストの清水友美さんのコンサートに、ゲスト出演。
本日のぼくの役割は、
ピアノ演奏(Alfred Wong《2 Javanese Gamelan Transcriptions》、野村誠《Chant for Sleep》)
鍵盤ハーモニカ演奏(田口雅英《ある葬列の記憶〜川上音二郎野辺送りに因んで〜》)
当日入りでリハーサルで、即本番だったので慌ただしかったけれども、昨年12月に大阪で行ったプログラムと同じだったので、その時よりも演奏に少しだけ工夫を凝らすことができた。田口さんの作品も、Alfredの作品も、とってもいい曲なので、いい演奏をしたいし、もっともっと演奏していきたい、と思った。
清水さんは、茅ヶ崎在住で茅ヶ崎にゆかりのある川上音二郎をテーマにした作品が、コンサート後半だった。川上音二郎は人物や思想も面白いし、音二郎だけで一つのコンサートにできると思った。
コンサート前半には、フィリピン、香港、マレーシアの作曲家の作品の演奏があった。アジアの作曲家の曲の特集だけでも、一つのコンサートにできると思った。
コンサートは、近藤浩平、田口雅英、野村誠という3人の関西の作曲家を紹介する(ぼくは現在熊本在住だが)という企画でもあった。この3人の作曲家を紹介するだけでも、一つのコンサートにできると思った。
つまり、本日のコンサートは3本のコンサートにできる内容を、一度につまみ食いできるようにした欲張り企画だ。こうした欲張り企画は、やる方は大変である。清水さんは、歌、ダンス、鍵盤ハーモニカ、ピアノと一人4役をこなしながら、数々の難曲を弾いておられた。
生で聴く人と有料配信と同時開催でバタバタだったが、なんとか無事終了。自分的には、いろいろ反省点もあったけれども、楽しい一夜だった。みなさま、おつかれさまでしたーー。