野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

校歌の作曲/だじゃれ音楽研究会

横浜の小学校を訪ねた。昨年の春に少子化で合併した小学校が、初の卒業式を前に校歌の作成に取り組んでいる。歌詞は子どもたちの代表の6年生10名ほどが中心となって作った。全校児童にアンケートもとったそうだ。その作曲の依頼を受けた。せっかくなので、子どもたちとオンラインでいいから交流させてほしい、と希望を伝え、対面で30分時間がいただき、本日学校を訪問。

 

校歌策定委員の子どもたちと、お昼休みの時間、メロディーを確定させた。子どもたちは、全校児童の代表として歴史に残る校歌としての責任感を感じ、先生方の顔色も伺い、おそるおそるだが意見を言ってくれた。5年間通った小学校がなくなり、最後の1年だけ通った学校。コロナで歌が歌えない時代に、卒業式と新しい校歌が持つ意味とは?

 

口に馴染みやすく、子どもたちが感情移入して歌える歌にしよう。子どもたちの作った歌詞のイメージや言葉のリズムを生かすこと。できるだけ自然に歌えること、その上で、子どもたちにいくつか選択肢を提示しながら、メロディーやリズムを確定した。歴史的な瞬間を一緒に過ごせて嬉しい。

 

その後、東京に移動(東京芸術大学千住キャンパス)。音まち事務局とのミーティング、だじゃれ音楽研究会(対面+リモート)。一緒に音を鳴らすのは、本当に面白い。