野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

19絃/おっぺけぺー

昨日、作曲した曲は、まさしく一夜漬け。今夜、台湾の国家交響楽団の方々が演奏してくださる。もちろんコンサートは聞きに行けない。今夜、西宮で清水友美さんが、野村誠作曲の《おっぺけぺーの種を蒔け》を演奏してくださるが、これもすぐ近くにいるが聞きに行けない。自分の曲の演奏には可能な限り行きたいが、分身の術は使えない。

 

なのに、昼間には空き時間があって、京都芸術センターで展覧会を見たり、整体に行って体調を整えてもらったりして後、淳風とよなかに行き、「世界のしょうない音楽ワークショップ」の2回目。本日は、17:30-18:30が箏の体験。菊武先生のお祖父様が考案された19絃は世界に一つしかない楽器。17絃よりも低音が出る242cmの長大な楽器。

 

18:30-19:30はオンラインワークショップ。箏と19絃の長さのクイズから始まり、菊武先生とヴィオラの森さんによる《春の海》の実演に始まり、19絃の演奏に妙友さんの箏が加わる。その後、グループに分かれて19絃のためのメロディーを作曲し発表し合った。今回も充実のワークショップ。1月11日、1月13日にもあり、「申し込みは締め切りました」と書かれているが、追加で参加者受付中なので、ご興味ある方は是非ご応募ください。

 

2021世界のしょうない音楽ワークショップ・音楽祭 豊中市

 

その後、西宮北口のおでんでんに移動。清水友美さんのリサイタルが終わったところ。野村誠作曲の《おっぺけぺーの種を蒔け》の演奏も既に終わっていて間に合わなかったが、あとでお客さんの方々から感想を聞き、好評であり嬉しい。フルート、声楽、ヴァイオリン、作曲など、音楽関係者が集うお店。スタインウェイのグランドピアノがあるお店。おでんをいただき、後ではリクエストに応じて、野村のピアノ即興演奏も行ったし、近藤浩平さんの左手のための作品を近藤さんの自演で聴いた。いい曲だった。「野村さんなら初見で弾けるでしょ」と譜面を渡されて、初見で演奏。演奏してみてもぐっと来る曲だった。近藤さんという作曲家の誠実な音楽と思いが胸に沁みる。ピアニストの清水さん、作曲家の田口さんとともに近藤さんのお宅に移動。12月19日のコンサートに向けて近藤さんのお宅で合宿が始まった。