野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

中野裕介展/サヌカイトとうどんの町で

今週末、関西でも大雪の予報が出ているが、明日のながらの座・座でのコンサートを決行するとの連絡を受け、出発。本日のうちに関西入りして、明日の午前にリハーサルに立ち会い、午後が本番という予定。

 

ということで、里村さんとちょっとお出かけ。新幹線を岡山で途中下車し、四国に渡る。高松市美術館での中野裕介/パラモデル個展『まTiGerる読み、いかReた挿し絵』を見に行く。広いエントランスのスペースでのダイナミックな展示から狭い図書コーナーの書棚などの小さな展示まで、いろいろに展開していて多角的に楽しめる展示。参照されている戯曲との関連性などは、よく分からなかったし、同時開催されていた『大・タイガー立石展』との対比も企画意図としてあったらしいが、そちらは既に会期終了なので、そこも想像で補完して味わう。エントランスでのダイナミックな展示で、空調の音だけが鳴り響いていて、音楽家としてはここに音を足したいなと思った。

 

館内は時報としてサヌカイトらしき音がする。ああ、ここは香川だった。石の楽器サヌカイトの土地に来たのだったと思い知る。3年前には、ここで開館30周年で、三輪真弘によるサヌカイトの新曲も披露され、佐久間新とウィヤンタリの舞踊もあったようだ。

 

美術館の近くのカフェ「城の眼」に入る。イサム・ノグチ猪熊弦一郎らも利用し、秋山邦晴が選曲した音楽がかかる店だそうで、実際、武満徹が流れたりもした。店内に石のスピーカーがあるだけでなく、石の楽器があり、サヌカイトだそうで、演奏させてもらった。古書店など寄ったり、讃岐うどんを味わって後、大阪まで移動。