野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

近藤浩平という作曲家/アジアの作曲家/清水友美というピアニスト

近藤浩平さんのお宅で合宿中。近藤さんは、広告代理店でサラリーマンをしながら作曲を続けてきたユニークな方。20代の頃は作曲しても全く演奏されることがなかった。30代の頃に出会ったが、その頃、少しずつだが近藤さんの作品が演奏されるようになっていた。それから、近藤さんの楽譜はインターネットを介して世界中に広まった。広告代理店で培った営業力と活発な創造力が結びついた結果だ。50代にして近藤さんは、ますます創作が花開いている。

 

明日のコンサート『世界の果てまでオッペケペーの種を蒔け 清水友美 performs 野村誠x近藤浩平x田口雅英』(@YOSHUホール)に向けて練習中。ピアニストの清水さんが、難曲を次々にパワフルに練習。ラモン・サントスの《クリンタン》はフィリピンの民族音楽をベースにしたリズミカルな曲。マレーシアの作曲家イー・カーフーの曲は、手首と足首に鈴をつけてピアノを弾く曲で、清水さんは巫女なのかシャーマンなのか、すごい熱演。田口さんのケンハモデュオの新曲、田口さんの自筆譜をもとに、今日、野村が楽譜を浄書した。香港のAlfred Wongのガムランをピアノ連弾にした曲も清水さんと合わせる。ジャワガムランの原曲を忠実に編曲していて、面白い。

 

Chant for Sleepの曲目解説を執筆したりして、田口さんが当日パンフを作成中。コンサートの前半には、アジアの作曲家の曲特集。コンサートの後半は、川上音二郎を題材にした曲の特集。近藤さんの《世界の果てまでオッペケペー》がなかなかの力作で、演奏は相当大変そうだが、聞き応え十分。明日のコンサート、チケットは売れていないようだが、プログラムは相当面白いので楽しみ。へとへとになっても、のりこさんの手料理をいただくと、活力が湧いてくる。

 

明日のコンサート(大阪)の詳細はこちら。

http://koheikondo.com/20211219shimizunomurataguchi.pdf