野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ピアソラセブン/門限ズ+ボーイズ+九州大学+北九州芸術劇場+ヒビノ

アコーディオンと弦楽五重奏による《ピアソラセブン》を作曲。《Beethoven 250 -迷惑な反復コーキョー曲》の終わりの部分をアンコール曲としてアレンジするという委嘱なのだが、そちらの曲は曲の流れで意味があるので、そのままアレンジするわけにもいかないので、結局、新しい作品として書くことになっている。ベートーヴェンの生誕250周年に交響曲7番のために書いた曲から一年経って、ピアソラ生誕100年を祝する曲になるので、《ピアソラセブン》と名づけた。ウルトラセブンとは特に関係なし。そして、今日、全部書き上げようと思って、細かいところの手直し、推敲なども含めて色々書いたのだが、何かパソコンの操作を誤ったのか、データが消滅してしまい、昨日のデータから書き直すことに。おそらく曲の後半の80小節くらいは消滅してしまったので、そこから記憶を頼りに復元作業。でも、ただ単に復元するだけだとあまりにも悲しいので、微妙にいろいろ変えてみた。データの保存はこまめにやってたのに!!!

 

本日は、昼間に、門限ズとボーイズと九州大学北九州芸術劇場とヒビノによるミーティングがあり、インターネットを介して2地点で公演を行う舞台技術セミナーのための公演の打ち合わせ。劇場と劇場を回線でつなぎ、映像や音響などのデータをそれぞれの会場で再現したりすることで、リモート共演する公演をどうやって組み立てるか、に取り組んでいる。そこに、九州大学と3年間続けた門限ズとボーイズによるコラボでの障害と表現に関する蓄積が注ぎ込まれる。

 

夜も門限ズとボーイズと九州大学でのリモートのクリエーション。月に1−2回のペースでオンラインで集まり、ゆるやかに創作をしている。創作と言っても現時点では具体的なシーンを作っているというよりは、表現の実験を続けていて、相互理解が深まるとともに、公演のシーンの種になるようなものが数多くできている。