野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

近江鉄道とのやりとり続く/江州音頭の相撲もの/わたしの身体はままならない

今日は落ち着いて作曲に着手するつもりが、予想外にバタバタで取り組めず。うーむ。まぁ、こんな日もある。

 

びわ湖・アーティスツ・みんぐる2021『ガチャ・コン音楽祭』の『車内放送歌合戦』がいよいよ10月1日より始まる。900形車両では、車内放送にオリジナル駅名ソングが流れる。900形は、日によって走るところは違うらしく、10月になったら、毎日、詳細情報を発信していきたい。本日の午後、近江鉄道から全部の駅名ソングの音源でOKが出て、ほっと一安心していたら、夕方に近江鉄道から連絡があり、また、音源の調整をすることに。ということで、本日も、『車内放送歌合戦』の26駅の音源を何度も聞いた。残り1日、土俵際。

 

地域コーディネーター”ぐるぐる”の松本さんからお借りしている江州音頭のCDを聞いていたら、相撲ものが出てきてびっくりした。江州音頭『谷風情け相撲』、座敷音頭『雷電為右衛門 遺恨相撲』。

 

『わたしの身体はままならない 〈障害者のリアルに迫るゼミ〉特別講義』読了。体験談は、それぞれの切り口で面白く、手にとっては一編と読んでいくうちに、読了。と同時に、この本は何を排除しているのだろう?ということが、気になった。誰が編集しているのか書かれていない。編集した人は誰で、どんな意図で編集したのだろう?その人はどうして無名になっているのだろう?そして、この本をつくるプロセスで、今回の15名ほどの著者以外の講義もあったはずだ。その中からセレクトされた人の原稿を、ぼくは読んだ。選外になった講義はどんなものだったのだろう?どういう講義が選外になったのだろう?その理由は?そんなことが気になった。本のはじめにを読むと「〈障害者のリアルに迫るゼミ〉x DOOR to DOORプロジェクト」により、全国8大学で行われた講義がこの本の下敷きになっていると書かれているが、タイトルを見ても本文を読んでも、〈障害者のリアルに迫るゼミ〉特別講義であって、「DOOR to DOORプロジェクト」については、驚くべきほど触れられていない。この本の中では、〈障害者のリアルに迫るゼミ〉はマジョリティで、「DOOR to DOORプロジェクト」はマイノリティなのかもしれない。確かに存在しているのに存在していないこととして振る舞うのがマジョリティ。無自覚に排除する癖を、いろいろな形で身につけているので、常に要注意。いろいろな意味で、マイノリティについて、考えさせられる本だった。

 

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