野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

高良八幡宮/ケニアのファゴット/変更しながら成長するアートプロジェクト

昨日は、買い物の帰り道に吸い込まれるように松橋神社に行った。御神木がすごかった。今日は、郵便局に行ったついでに適当に自転車を走らせたら、高良八幡宮に着いた。狛犬もかわいかったが、やはり木がすごかった。神社以外の場所は家ばかりで、全然高い木がない。まるで、家々の海の中に浮かぶ島のように二つの神社が存在していて、遠くに山々が見える。かつて、この辺りの多くは海であり、干拓されて住宅地になった。だから、高い木がない。そこかしこに神社と寺とお地蔵さんと史跡がある京都から、熊本の宇城市に来たせいもあるが、表面上は人間の歴史があまり刻まれていない土地のように感じて新鮮。

 

引越しの荷ほどき作業をしながら、CDを片っ端から聴いている。ヒューの友人のJim PywellのケニアでのプロジェクトKACHUMBARI SEVENのMOZART ON MOI AVENUEという2009年のアルバムが面白い。ジムはファゴット奏者でケニアのミュージシャンたちとの7人組でアフリカ民族音楽ファゴットが融合する無国籍音楽をやっているのだ。このCDをかけながら、尺八を吹いたら、さらに無国籍感が増した。演奏している様子も見てみたくなりYouTubeで動画を見つけた。ケニア行ってみたいなぁ。

 

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びわ湖芸術文化財団と文化・経済フォーラム滋賀と立ち上げるアートプロジェクトも、もうすぐプレスリリース出せそう。財団の福本美紀さん、コーディネーターの野田智子さん、永尾美久さんと3時間超の打ち合わせ。まだまだ話し合うべきことが山盛りあるけれども、徐々に本音で色々話せる座組になりつつあるので、これから、ディスタンスを取りながらも密に連絡を取りながら、気持ちは密に進めていき、時々、大接近してコロナを乗り越えて、面白いプロジェクトになっていこうと思った。何しろ、地域と関わりながら柔軟に進めていくために、常に変更があるアートプロジェクトであるだけでなく、コロナの状況も睨みながらなので、確定したことも変更し、変更するつもりのないことも変更し、進んでいくことは間違いない。でも、そうして変更しながら練り上げていくことで、面白い方向に転がっていくように舵取りしていきたい。