野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

問題行動トリオ/文化経済フォーラム滋賀/Pete Moserのインタビュー

今年度の予定が色々あるが、来年度のことを少しずつ考え始めている。今年の春は、どうなっているのかなぁ?

 

問題行動トリオの十和田市美術館での公演の打ち合わせ(with砂連尾さん、佐久間さん、里村さん)。問題行動マガジンに、野村や佐久間さんの新しい投稿もアップされ、里村さんはインタビュー記事の編集中、砂連尾さんも投稿予定のアイディアを投げてくれる。今年度、公演はなかったけれども、「問題行動マガジン」という場を立ち上げ、色々なやりとりができて面白かった。じわじわと効いてくる感じがする。

mdkdm.net問題行動トリオが今年度十和田で3回行う予定だった企画だが、来年度に3回行う予定だ。でも、当初の予定通りに3回やるのではなく、全然違う新バージョンの3回になりそう。アイディアがどんどん出てくる。展示作品への応答、接触を伴わない状況を逆手にとって面白がれる場づくり、ズームを活用してのリハーサル、地域の人へのリサーチ、リモートとリアルの組み合わせ方、などなど。それぞれが抱く問題意識や興味が面白く刺激し合うのが楽しい。コロナで様々な変更を強いられる可能性があるが、そうした変更をも楽しめるような軽快さで進めたらいいと思う。

 

続いて、文化経済フォーラム滋賀の福本さん、竹村さんとの打ち合わせ。こちらも、来年度の企画について。お二人とお話するのは今日が初めてで、いろいろ考えておられることとか、文化経済フォーラム滋賀のこれまでの活動のことなども聞かせていただく。予測不能な状況の中、次年度の企画を考えていくのは、大変なことだが、様々な変更も想定しつつプランをするのは、即興性や偶然性を伴う作曲でやっていることは、まさにそうだったので、コロナの状況に応じた様々な可能性を考えた企画立案を楽しんでみたい。

 

イギリスのPete Moserから連絡。オンラインでの音楽活動についてインタビューされる。ピートは、「世界だじゃれ音Line音楽祭day2」の鍵盤ハーモニカに参加して、とても美しく音楽が成立していたことに感銘を受けたそうだ。今、オンラインでの音楽活動についてリサーチして、色々な人にインタビューしているとのこと。ぼくがこれまで活動した中で経験したノウハウは、全て伝える。逆に、色々インタビューしてみて、どう?と情報をもらう。合唱などでレパートリーを教える時などは、全員ミュートしてもらって歌を教えると、リアルに教えるよりも早く歌が習得できる、と言っている人もいるとのこと。確かに、ミュートしていたら、周りを気にせず大声で歌ったり、音程がとりにくかったら、近くになる楽器などを鳴らして確認したりもできる。リモートの方が有効なこと、リモートが苦手なこと、両方ある。コロナ後の世界では、リアルに出会って音楽をする際にも、リモートのノウハウは最大限に活用するべきなのだろう。

 

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