野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

Asia Pacific Community Music Networkの3日目

朝は、「四股1000」で四股を1000回踏みJACSHAや四股1000のメンバーとの交流。

 

13:30からはピアニストの清水友美さんのコンサートに、リモート出演。少しだけ、お客さんの方々と、「おっぺけぺー」という声で遊ぶ。作曲家の近藤浩平さんがまわる楽器のプレゼンがあったり、清水さんの「コロナにまけるな」という参加型の曲の演奏があったり、随分、自由な会。この後は、清水さんのコンサートになって、野村誠作曲の「おっぺけぺーの種を蒔け」も演奏されるのだが、ぼくは残念ながら、そこまでは聞けない。でも、自分が作曲した音楽がこうやって演奏されていくことは嬉しい。

 

15:00からは、Asia Pacific Community Music Networkのオンライン会議に参加。香港のCCCDとイギリスのPete Moserが中心になって行なっている。今日のテーマは、音楽と健康。香港の臨床心理学者のアンドリューのプレゼンから始まる。彼の精神障害の人とのワークショップに参加して歌を作ったことや、彼がぼくのi-dArtのワークショップを見に来たこと、さらには彼と一緒に路上ライブをしたことなど、2年前の懐かしい思い出。中国の管理が厳しくなってきて、発言が監視される世の中になってくると、言葉以上に歌が重要になってくる、と言っていた。続いて、オーストラリアのキムがラップによる音楽療法の話。分科会では、インド出身でオーストラリアに移住したマニが、移民のための歌のワークショップをしていることをシェアしてくれる。実際に、アフリカの子守唄を歌ったり、いろいろな歌詞で歌ったり、歌を作ったりする時間。この分科会の参加者が、中国人、香港人、それにインドネシア人が二人いた。今日は、全体を通しても日本人はぼくだけ。最後は、香港のバンドのライブなど。やっぱり、こうした国際会議は、みんなで集って、飲んだり食べたり、雑談したりする隙間の時間に友達ができたり交流できたりする。でも、オンライン会議だと、なんだか、そうした隙間の時間がない。来週は、いよいよ、ぼくとPeteで進行する。隙間の時間が作れるといいなぁ。面白い会にできるように工夫したい。

 

明日、ネットTAM2020に登壇するので、そのためのパワーポイントなどを準備。基本、即興で話すつもりだけれども、話したいことがいっぱいあり過ぎるので、ある程度、整理しておくとすっきりするかなぁ、と準備。

 

今週は、《Ossan Nova 新しいおっさん》と《弓から弓へ》(2020版)の作曲をしたので、来週は《メシアンゲーム2》の作曲をしようと思う。