野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

香港とのワークショップ最終回/Maxwell Davies

久しぶりの自宅。塔本シスコ展のための作曲が終わったので、山本亜美25絃リサイタル(9月9日)のための新曲《編む 継ぐ む》の作曲作業。9月9日に初演なので、7月7日に完成させたい、と思っている。

 

香港のCCCDと毎週火曜日に行っていたワークショップも今日が最終回。せっかく仲良くなったので、来週から会えないのが寂しい。CCCDの代表のモックさんとは、またいつ会えると思うけど、CCCDのシウシウとか、インターンで通訳してくれたマージャイと、次回、いつ会えるんだろうか?すっかり仲良くなったよなぁ。そして、参加者の方々も。

 

今日は最終回スペシャルということで、だじゃ研(だじゃれ音楽研究会)のメンバーも参加。昆布の演奏で地球温暖化に抗う安田さん、親子ユニットりーるとぅりーる、内モンゴルからの留学生の宇さん。初対面の香港の人たちと見事に交流してくれた。

 

ウォーミングアップのストレッチや体操や四股と、即興的な発声練習はこのワークショップで定番になっている。その後、作った歌をおさらいして、イントロとエンディングを新たに決めて、アレンジ完成。内モンゴルの歌、香港の歌、日本の歌のエクスチェンジも楽しかった。地球温暖化に関する4回の歌づくりワークショップは本日で終了。

 

中川賢一さんと野尻小矢佳さんから、小学校のコンサートで野村誠作曲《あやしいサーカス団》を演奏して好評だった、と連絡が来る。自分が知らないところで、自分の作品が演奏されて好評であるというのは、作曲家として嬉しい限り。

 

Paul Griffiths著『Peter Maxwell Davies』(ROBSON BOOKS)読了。イギリスの現代音楽の作曲家の中で、ちょっと気になる作曲家。時にメロディアスだったり、古楽を焼き直したり、パロディだったり、演劇だったりする。魔法陣を使う作曲法の説明よりも、この作曲家のパロディーやユーモアのセンスに一番共感した。また、若い頃に中学校で音楽を教えてたりして、子どものための作品を書いているところも、この作曲家の特徴。この本は、1部が著者によるマクスウェル=ディビスに関する説明で、2部は対談で、3部は作品のプログラムノートという構成で、インタビューが面白かった。

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