野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

四股/マセダ/サーカス団/オーケストラ

今日は、ネットでミーティングが色々あった1日だった。

 

一つ目は、四股1000で「野の古典」の音読をしたり、色々な方々の近況を聞きながら、四股を1000回踏んで、体が喜び元気一杯、いぇーい。

 

二つ目は、恩田晃さんとの打ち合わせ。今年の2月にホセ・マセダの《ウドロッ・ウドロッ》を上演する予定だったがコロナで実現せずに延期。コロナの今、数百人や数千人で上演可能なこの作品を上演するって、どういうことなんだろう。マセダがマルコス独裁政権下でマルコス政権の支援を受け、こうした作品を発表していたのは、どういうつもりだったんだろうか?マセダの作品を今ぼくたちはどのように受け止め、どのように解釈するのだろう?そういうことを議論するところから始めたり、疑問を投げかけるところから始めて、この作品を演奏していくプロセスを踏むことはできないだろうか?

 

三つ目は、2019年の夏から、豊島区とピアニストの中川賢一さんが進めている夏休みの子ども企画。ソプラノの鵜木さん、打楽器の野尻さん、ハープの福島さんという強力なメンバーに、豊島の宮本さん、御子柴さんも加わって。クラシックの音楽家たちだが、即興も大好きでワークショップも大好きなメンバー。野村は作曲家/ケンハモ奏者として、交通整理したり、アイディアを出したり、作曲したり、いろいろな関わりができる楽しい場。今年も面白いことにしようと目論み中。昨年は、こんな冒険をした。

 

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四つ目は、柿塚拓真さんから。台湾のオーケストラとイギリスのオーケストラと日本のオーケストラで、高齢者との音楽ワークショップをするプロジェクト。元々、昨年の秋に台湾で行う予定で、オーケストラメンバー以外に作曲家にも入って欲しいとのリクエストでぼくが都合がつかずに、鈴木潤さんにお願いしていた。ところがコロナで延期になって、今年もやる予定が延期になっているらしい。そして、台湾のオーケストラが高齢者施設でワークショップをして、そのワークショップの内容に基づいてその日のうちに新曲を作曲し楽譜を書き、翌日には演奏する、という超無茶ぶりリクエストが台湾から来たそうだ。で、その日程が鈴木潤さんがスケジュールが都合がつかず、ぼくに代役の依頼が戻ってきた。スケジュールがあったので、お引き受けすることに。12時間くらいの間に方針も決めて一曲作曲して譜面を送って、すぐ翌日に台湾の高齢者施設で演奏されるなんて、面白いもんなぁ。