野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

TAMミーティング2020

本日は、ネットTAMトークイベント「TAMミーティング2020」を視聴。11月15日にぼくも登場するので、自分が何をどう話すのかを考える上での準備として。司会進行は若林朋子さん。登壇者は、小岩秀太郎さん (全日本郷土芸能協会理事/縦糸横糸合同会社代表)、砂連尾理 さん(ダンサー)、橋本裕介さん(ロームシアタープログラムディレクター)で、たまたまだが、全員、知り合いであった。それぞれの方がコロナ禍で何をし何を考えたかの軌跡を辿る時間となった。テーマは、

 

  • 「2020年、アートの現場に何が起きたのか/起きているのか」
  • 「非接触時代のアート:芸術創造、アートプロジェクト、文化施設の活路」
  • 「変わるコロナ以降のアートマネジメント」

 

の3つ。若林さんの進行も上手でスムーズな進行。これは、アーカイブも残るみたいなので、特にここではレポートしない。興味ある人は、そちらを参照してください。次回の登壇に向けて、ぼくが考えたことだけ書く。

 

1番目の「アートの現場で何が起きたのか」の報告、2番目の「非接触時代のアート」に関して、それぞれの現場での体験談で、非常にリアリティがある。そういう地に足がついている体験談はとてもいいし、参考になる。ぼくも、来月には数々の体験談を語ることになるだろう。特に、アートの現場で何が起きたのかは、アーティストの立場から見えたことについて、ポジティブなこともネガティブなことも語れればいいと思う。

 

で、3番目に来る「変わるコロナ以降のアートマネジメント」も面白く聞いたのだが、ここの部分は、前の二つを踏まえつつも、思い切って妄想を語り、予言をし、未来を自由に語る場として、自分が登壇する回には、気持ちを切り替えて、遠慮なく語り合いたいと思った。

 

個人的には、コロナの前であろうが今であろうが、やりたいプロジェクトのほとんどは様々な要因で実施できず、常に悔しい思いをして生きている。自分のやりたい活動の

ほんの一握り、おそらく数%をなんとか細々と実現しているに過ぎない。でも、その数%が実現できていることに大いに喜びを感じて、活動を続けている。感謝。そして、なかなか形にできない数多くの悔しい思いも、いつか形にしてやる、いつか実施してやる、という気持ちを持ち続けて生きてきている。

 

9月30日に提出した文化庁の継続支援事業の申請書の修正の連絡が、今日の夜に来た。10月31日までに終了する事業なのに、採択の結果がまだ出ず、審査もまだで修正の連絡が今頃来たことにも驚くが、それが日曜日の夜だったことに驚いた。すごい数の申請書の対応を日曜日の遅くまで働いてやってくれている人がいるのか、と思うと、こんな形式的で非人間的な助成金の申請書なども、人の温もりを感じられる。そのメールには返信することもできないので、感謝の気持ちも伝えられないから、ここに書く。ありがとう。そうやって働いてもらっていることを、決して無駄にしない。そういう強い気持ちを持った。

 

体調は今ひとつなのだが、今朝、3日ぶりに四股1000に参加して、しっかり四股を踏んで、なんとか持ちこたえた。