野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

「世界だじゃれ音Line音楽祭」開幕まで2週間!!!

今朝は、「四股1000」のホストを務めた。四股と発声の関係などをソプラノ歌手の工藤あかねさんや地歌箏曲家の竹澤悦子さんから指摘される。

 

片岡祐介さんが武満徹の「ピアノディスタンス」を解説する動画をYouTubeで配信していた。片岡さんの解説はやっぱり片岡さんで、音楽療法の即興セッションを解説する時と全く同じスタイルだった。ビデオを一時停止して、「今、どうしてこの音を出したかというと、この人の動きがアフリカンダンスに見えたから」などと、1秒刻みで解説していく即興セッション講義は、彼が岐阜県音楽療法研究所で務めていた時から絶品で、たった1分のセッションを何十分もかけて解説することで、セッション内での濃密な音楽コミュニケーションを浮き彫りにする。武満作品を解説する時も、同様に、まるでビデオを一時停止するように、1小節ずつ何度も弾いて解説していく。最後に、「なんちゃって武満」もやっていて、これを聞いているうちに、(「なんちゃって武満」を意図して)牛島安希子さんが作曲したケンハモトリオ「Uninterrupted Rest Again」を演奏したくなった。彼女は、野村の「路上日記」に収録されている武満の「遮られない休息」に触発されて、牛島流の「遮られない休息」を作曲したのだった。

 

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相変わらず、10月31日に開催の「世界だじゃれ音Line音楽祭」の準備。本日は、10月31日の11:00-11:20に開催の倍音の魔術師ビッキーと《掃除機の吸い奏楽》のための打ち合わせ。ビッキーのホーメイやイギルがZOOMを通して掃除機の音色と交わるセッション。昔、ジーベックでの「音遊びの会」のコンサートで、お母さんたちによる掃除機パフォーマンスがあったことを思い出す。掃除機の音は、会議用ソフトZOOMによって変調されてエフェクトのかかったサウンドに変化していく。この音と尾引浩志ホーメイとイギルが重なり合うと、絶妙な響きになる。

 

その後、音まち事務局と「世界だじゃれ音Line音楽祭」の打ち合わせ。10:10開始で、10時間10分のマラソンイベントで、20:20に終わる。いよいよ2週間後。とにかく気軽に参加できて面白いオンラインのプログラムが山盛りなので、ぜひ、ぜひ、参加して体感していただけたらと思う。

 

さらに、だじゃ研(=だじゃれ音楽研究会)。もちろん、10月31日に開催の「世界だじゃれ音Line音楽祭」Day1の話題が中心だが、11月開催予定のDay2、12月開催予定のDay3、来年1月に開催予定のDay4のプログラムについても話が及ぶ。10月31日は数多くのゲストを交えてのイベントになるが、11月以降は、だじゃ研がファシリテーターになったり、より深く関わっていくプログラムとして組み立てたい。だじゃ研と研究してきたオンラインでの音楽の可能性を、より提示できると嬉しい。

 

「世界だじゃれ音Line音楽祭 Day1」開催!(令和2年10月31日) | アートアクセスあだち 音まち千住の縁

 

それにしても冬のように冷え込む。今日はあたたかくして、風邪をひかないように気をつけよう。