野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

《あやしいサーカス団 Les Six 2020》作曲

Nadegata Instant Partyとの8月5日のトークYouTubeで公開になった。いろんな人に聞いていただき、また感想や反響を聞きたい。そして、ナデガタとまた話したいな。

 

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午前の「四股1000」を経て、「あやしいサーカス団 Les Six 2020」の作曲作業を進める。昨年作曲した「あやしいサーカス団」を下敷きに、古国府さんのアニメに合わせて曲が増殖しハープのパートが加わることで、曲調が変わっていく。

 

その後、こどもアートサーカスの打ち合わせで、明日からの3日間に向けての最終打ち合わせ。古国府さんのアニメも完成に近づいてくるし、野尻さんの持ち込む打楽器なども色々変更していき、ワークショップへのプランもどんどん変化していく。野村は書きかけの譜面を見せて、今日中に譜面を送る旨を伝える。

 

打ち合わせ後、また作曲作業に戻る。途中で、大澤寅雄くんのインタビューを受け、某公共ホールでのプロジェクトなどについて楽しく語ってのち、また作曲に戻る。映像が2分30秒くらいなので2分30秒くらいの曲。ただし、生演奏だから、テンポによって微妙に曲の長さが変わるので、帳尻合わせできる工夫もしつつ。野尻さんのバラフォン(アフリカの木琴)がメシアンの移調の限られた旋法の2番と似た音階になっていたことが、そもそもの作曲の発端。でも、なぜかピアノの伴奏には、この旋法に入っていない音が一つだけ入っていて、1年前に書き間違えたのかなと思って検討するが、やっぱりこの和音がいい。そして、曲の最後の最後で、この旋法から離れて終わるエンディングを書いて、明日のリハーサルに間に合うように譜面をみなさんに送る。

 

100年前に、フランスに「Les Six(6人組)」という作曲家6人組がいた。今回は、中川賢一(ピアノ)、鵜木絵里(ソプラノ)、野尻小矢佳(打楽器)、野村誠(ケンハモ)、福島青衣子(ハープ)、有馬純寿(エレクトロニクス)の6人で演奏し、それぞれが定員6人のワークショップを開催する。ということで、2020年の6人組のあやしいサーカス団が始まるのだ。

 

ちなみに、古国府さんのワークショップの説明動画はこちら

 

https://www.youtube.com/watch?v=Xd9V9GJlOgc&feature=youtu.be