野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ツイッターで新作オペラ公開

ついに、ロブ・ギルドンがツイッターに野村の新曲「I am Jacsha. You are Bacsha.」をアップロードした。

 

https://twitter.com/MakotoNomura4

 

この2分の曲をスタートとして、その続きを別の作曲家が作って、数珠つなぎになっていくプロジェクト。続きは誰でも作っていいのか、詳しいルールを、Agaに質問して、近々、このブログで詳細説明する予定。

 

 

行司になって「のこった、のこった」も言ってくれるし、呼出しになって「東、ま琴乃村、、、、」とやってくれるし。東をHigashiと書いたら、ハイガーシーと発音してて、ああ、He ga sheと書くべきだったと思ったけど、それも愛嬌でロブの大熱演に感謝だ。こんな風に彼とコラボできたのは嬉しいなぁ。ロブありがとう!

 

ちなみにJACSHAとは、

日本相撲聞芸術作曲家協議会 / JACSHA – Japan Association of Composers for Sumo Hearing Arts

 

今朝の「四股1000」では、松平敬さんがグレゴリオ聖歌の「クレド」を歌ってくださるし、竹澤悦子さんが地歌の「ねずみの道行き」を三味線弾き語ってくださるし、贅沢極まりない時間。ぼくは2017年のフォーラムでの行司の木村朝之助さんとの対談を音読。

 

その後は、黙々と作曲作業。熱田神宮の踏歌神事のうち「万春楽」、「竹川半首」、「浅花田」までは分析し譜面化したので、今日は「何そもそも」に取り組んだ。この「何そもそも」は、実は、「万春楽」に出てくるメロディーと「浅花田」に出てくるメロディーのほぼ組み合わせでできていると言っていい。だから、最後に「何そもそも」がくると、ある種の再現部というかテーマが戻ってくる感じが出る。新曲「世界をしずめる 踏歌 戸島美喜夫へ」の骨格はできあがり、これから、推敲をしながら、曲に味付けをしていく。すでにかなり美しい祈りの音楽になっていて、作曲が楽しみだ。

 

将棋の藤井聡太七段が18歳の誕生日を直前に、棋聖のタイトルを獲得した。才能溢れるのは間違いないし、そんなに考えなくても直感でどんどん手が見えるタイプのはずなのに、それでも時間をいっぱい使って、脳みそフル回転で考えて、将棋の可能性を探る姿勢に感動する。ぼくも、直感で色々即断できてしまうタイプだけれども、もっともっと作曲を考える時間をとって、深く掘り下げていきたいな、と刺激をもらった。

 

明日の「四股1000」に向けて、朝之助さんとの対談のテープ起こしをする。1時間半のトークも、こつこつやったら、ついに、ほぼ全部、起こせた。