野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

無観客コンサートの情報公開「迷惑なBeethoven 250のコーキョー」

6月に開催予定の「徹夜の音楽会2(仮称)」の打ち合わせ。作家のいしいしんじさん、制作の里村真理さんと。いしいさんは、小説を書くだけでなく、口からも次々にお話が出てくる人で、打ち合わせのはずなのに、いしいさんのお話を聞き入ってしまう。とにかく、面白いし、着眼点も新鮮だし、目から鱗だったりして、「なるほど」、

「面白い」、「うわー、それ面白そう」などと、相槌を打ち続け、いしいワールドに浸ってワクワクして、こちらの混乱した脳内が整理されて、視界がクリアになりかけた瞬間に、「ではでは、また」と、いしいさんは自転車に乗って立ち去って行った。

 

ホホホ座で本を買ったり、園芸店で植物の苗を買ったり、鍼灸院で体調を整えてもらって後、帰宅。

 

ながらの座・座の橋本敏子さんと電話。本日の打ち合わせの内容をシェアする。

 

無観客コンサート/動画無料配信が確定。詳細は、こちらを。応援をお願いします。

 

3月28日(土)に世界初演される予定だった野村誠作曲の「Beethoven 250 ー迷惑な反復コーキョー曲」は、無観客コンサートで動画無料配信となりました。リアルタイムには見られます!!!(アーカイブが残らないらしい)

14:20-14:50が、野村と大田智美さんによる演奏+トークの時間になります(15:00-は、日本センチュリー交響楽団定期演奏会)。なので、お時間がありましたら、ニコニコ動画の以下のアドレスに、14:20に応援/鑑賞に来てください。(無料/登録不要)

https://live2.nicovideo.jp/watch/lv324867973

オーケストラのコンサートの開演前に、大ホールの側の多目的室で、カジュアルに行う予定のトーク&ミニミニ演奏会の予定でしたが、無観客の大ホールで行うことになりました。無観客の大ホールで演奏は、リハーサルやレコーディングのことを思えば、体験はありますが、無観客の大ホールで無観客の客席に向かってトークをするのが、初体験で、最も不安であります。なので、できたら画面の向こうで応援お願いします。

そして、よりによって、この新曲は、15分くらいあるのですが、曲の最後の最後、14分くらいたった頃に、観客が手拍子で参加する場面があるのです。これは、無観客になったので、観客参加は『聞こえない』手拍子になってしまいました。これは、まるで、観客の拍手が聞こえないベートーヴェン状態ですが、聞こえない手拍手を聞いて、演奏するつもりです。どうぞ、どうぞ、よろしくお願いいたします。

なお、新曲ですが、日本センチュリー交響楽団の15時からの無観客定期演奏会で演奏されるベートーヴェン交響曲第7番を題材に、アコーディオンとピアノの曲を書きました。ベートーヴェンのモチーフをたくさん盛り込んでいますが、まったくベートーヴェンと違う野村サウンドになっていますし、交響曲と違うアコーディオンとピアノの音楽になっています。

さらに言うと、この曲を作曲したことは、都城の障害者施設での即興演奏や香港の知的障害者施設i-dArtでの3ヶ月のレジデンスと、密接に関わっています。その辺のことは、トークで語る予定です。

 
 

 

そして、6月の「徹夜の音楽会2(仮称)」のテキストを考えているうちに、「徹家の音楽会」になってきた。作文を完成。