野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

Max Roachの打楽器アンサンブル

先日、日本センチュリー交響楽団の有志のwebコンサートが、YouTubeにアップされ、このブログでも紹介した。詳しい事情は知らないのだが、有志が自発的に行ったのだろう。ということは、動画を撮影/編集するための予算は、誰が捻出したのだろう?勝手に想像するに、音楽家たちがお金を負担し合って経費を負担したのか、楽団員の誰かが経費を負担したのか。それとも、誰かが好意で撮影/編集を請け負った。もちろん、演奏することには、どこからも謝金は出ないだろう。でも、オーケストラのような人数の多い組織で、こういうことが迅速に実現したのは、やはり凄いことだなぁ、と思う。個人や人数の少ないグループだと、迅速に決定できるけど。今、こんな風に起こっている出来事も、表面だけでなく、マネジメント的な目に見えない部分まで含めて、何がどう作用したのかは、誰か、取材したり記録したりしておいて欲しい。そのことは、貴重な実例として後世の人々に活かせると思うので。

 

今週末に迫っている3月28日の日本センチュリー交響楽団定期演奏会は、新型コロナウイルスのために中止となり、無観客コンサートとしてネット配信することになった。詳細のURLや時間は、追って公開される予定らしい。本来であれば、コンサートの開演前に行う「プレパフォーマンス&トーク」で、野村の新曲「迷惑な反復コーキョー曲 Beethoven 250」を大田智美さん(アコーディオン)と世界初演する予定だった。が、これもオンラインコンサートになる予定で進んでいて、詳細が近々公開される予定。こちらは、オンラインコンサートに向けて、リハーサル中。

 

4月12日の中川賢一さんとのコンサートは、観客ありで開催する方針で進んでいる。2週間ちょっとになったので、中川さんと2台ピアノで共演する曲を、個人練習中。

 

「やすらい祭」が中止という貼り紙を見た。京都三大奇祭の一つで、疫病を退散させる儀式。今、調べてみたら、玄武神社の「やすらい祭」は、ホームページに中止が告知されていた(が、今宮神社は、告知が出ていなかったので、行われるのだろう)。新型コロナウイルスを退散させる儀式やって欲しいのに、それが新型コロナウイルスの影響で中止にはならないで欲しい。疫病退散のための儀式をリサーチして、2020年版の疫病退散の儀式を作曲したい。大人数で集まるのとは違う形式で行える儀式を作りたいなぁ。「やすらい祭」の練り歩きの動画を見ると、「千住の1010人 in 2020年」で町を練り歩くのにも、とても参考になるなぁ。勉強しよう。

 

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Dave Brubeckの伝記の中で出てきたジャズドラマーMax Roachについて、YouTubeで検索したら、ソロの動画も面白いのだが、打楽器アンサンブルが、本当に面白く、鈴木潤さんが「音楽の根っこ」で書いたエピソードのことなどを思い出した。この動画、本当に面白かった。

 

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