野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

メシアン・ゲームとアーサー100歳

メシアン・ゲーム」という曲の作曲に着手している。と言っても一音も書いてはいない。

 

メシアン・ゲーム」は、メシアンという「いっちゃってる作曲家」にならって自由を獲得するための曲である。

 

メシアン・ゲーム」は、我が故郷の愛知であり、名古屋に捧げる曲だ。

 

メシアン・ゲーム」は、名古屋が生んだ偉大な作曲家、亡き戸島美喜夫先生に聞いてもらいたかった曲だ。

 

メシアン・ゲーム」は、中川賢一というハイテンションで面白く繊細で音楽性の優れたピアニストに触発された曲だ。

 

メシアン・ゲーム」は、メシアンとは似ても似つかぬ曲だ。

 

メシアン・ゲーム」は、観客参加型で、即興の要素があって、色彩的な楽譜の曲になる、のかもしれない。

 

メシアン・ゲーム」は、包容力のある曲だ。

 

メシアン・ゲーム」は、「あいちトリエンナーレ2019」開幕の8ヶ月後に名古屋で初演される曲だ。

 

メシアン・ゲーム」を作曲するために、今はメシアンに関する文献を読み漁っている。

 

4月12日に中川賢一さんと行うコンサートのタイトルは、「We love Messiaen!! ピアノ・コンサート 愛と知のメシアン‼️」だ。愛知県芸術劇場の小ホールで行われるから「愛と知の」となったのだろうが、メシアンが「愛」をテーマにした作曲家であり、さらには、「天と地の歌」という曲があるから、「愛と知の」となったのかな、と思う。このコンサートは、前半に中川さんが独奏で、メシアン、武満、ドビュッシー、ハーヴェイを弾く。そして、後半は、中川さんと野村の2台ピアノで、野村誠作曲「オリヴィエ・メシアンに注ぐ20のまなざし」、野村誠作曲「メシアン・ゲーム」、メシアン作曲「アーメンの幻影」の第5曲−第7曲、を演奏する。

 

そして、今日は、里村さんと二人で自宅の防音壁づくり大作戦を敢行。不慣れな大工仕事は楽しい時間でもあり、腹ペコになる時間でもあった。「メシアン・ゲーム」と大工仕事は関連してくるだろうか。

 

イギリスでは、ヒューとエマとボーンマス交響楽団がベスエスダ老人ホームで100歳のアーサーの誕生日を祝っていて、その様子がBBCのテレビニュースになった。野村作曲の「Casa Mozart, summer 2019」も演奏してくれたようだ。100歳のアーサーが指揮しているニュース。生きる意欲がなかったアーサーが、指揮棒を手にして生きる意欲を回復していることの希望を感じる動画。おめでとうございます。

 

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