野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

編集会議など

日本センチュリー交響楽団が今年度に発行する予定の野村誠鈴木潤著「音楽の根っこ オーケストラと考えたワークショップハンドブック」の編集会議。センチュリー響の柿塚さん、編集のメディアピクニック岩淵さん、そして音楽家の潤さんと。この本は、オーケストラの音楽家たちのワークショップをするためのテキスト、ハウツー本として構想されて、書いていくうちに、実践的でありながら、哲学的になってきた。それは、鈴木潤さんという人が哲学的な人だからだろう、と思うのだが、それをどのようにしてハンドブックという体裁で実現していくか、というのが、今回の執筆/編集のカギなのだ。とても、濃密な会議ができた。

 

3月28日に初演する野村の新曲「迷惑な反復コーキョー曲 Beethoven 250」の譜面をプリントし、初めてピアノで練習。1ヶ月後に控えた本番に向けて、少しずつ要準備。

 

スコットランドのジェーンと豊橋の吉野さんと打ち合わせ。3月末−4月上旬にかけて行う予定のワークショップ/コンサートを、夏に延期することになる。3月は年度末で通常、駆け込むように色々なイベントが行われるが、今年の3月は、色々じっくりできるかもしれない。

 

メシアン・ゲーム」の作曲に向けて、少しずつ準備中。今日は、Tom Johnson著の「Other Harmony -beyond tonal and atonal」を読み始めたら、面白く、ついつい読む。オイラーの和声理論、ハウアーの和声理論、スロニムスキーの和声理論など、次々に読むが、まだメシアンの移調の限られた旋法の章にはたどり着いていない。トム・ジョンソンの数学的思考と音楽論を読むのが楽しいが、最終的に、ぼくが作曲する「メシアン・ゲーム」には、何も反映されないかもしれないなぁ。多分、反映されないだろうなぁ。