野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ワルシャワの即興音楽家たち

気がつくとポーランド滞在も最終日。せっかくの日曜日の午前中なので、ショパンの心臓があるという聖十字架教会へ行く。クリスマス前の日曜日だけあって、礼拝は超満員。オルガンの音色も少し聞いて後、旧市街を歩いて、ワルシャワ近代美術館でMiriam Cahn展を見る。

 

午後、Dizzy Dizzy Studioで、野村誠とのオープンセッションデイ。サックス、ユーフォニウム、ボーカル、キーボードなどの即興音楽家がやって来て、即興で音を出す。犬のグランツもやってきている。グラフィックデザイナーのオーラが写真をとっている。スタジオ内で演奏するのと、廊下で演奏するのと、2箇所に分かれて演奏。お互いに離れ離れで聞こえない状況を作り、それぞれを多重録音するのがアルベルトのアイディア。無関係に同時並行する音楽をミックスするのは、面白いアイディア。

 

夕方、アリーナが、ブロドゥノ彫刻公園に連れて行ってくれ、リクリット・ティラバーニャの彫刻をちらっと見て後、ザヘンタ国立美術館へ。アリーナに、この10日間の感謝を伝え、再会を願って別れを告げる。人々がクリスマス休暇に向かって、徐々に故郷に帰っていくワルシャワ。Radek Szlagaの個展と、ポーランド近現代の舞台美術の展覧会を堪能し、疲れ果てて、宿に戻り熟睡する。夜、音楽家のPatrykと会う予定が、体力が限界で、キャンセル。次回、彼とも一緒に色々やってみたい。

 

いよいよ明日は、飛行機で日本を目指す。ワルシャワのみんな、ありがとう。