里村真理さんと『岡山芸術交流2022』を見に行く。
島袋道浩くんの《白鳥、海へ行く》という映像作品の音楽を、ピアノで弾いているので、見に行った。岡山芸術交流2016でも、島袋くんの《弓から弓へ》の音楽を作曲して、あの時は『島袋の弓とノムラノピアノ』というイベントもやったので、久しぶりの岡山芸術交流。
今年はアーティスティック・ディレクターがリクリット・ティラバーニャで、小学校の校庭にリクリットのレシピによるカレーの販売があり、リクリットのディレクションによる備前焼の器に入って出てくる。なかなかスペシャルなランチ。
島袋くんの作品、よかった。自分の演奏の音を聴くと(本人なので)細部が気になって反省点が多いのだけれども、派手なドラマの一切ない島袋作品の細やかなドラマへの眼差しに寄り添った演奏ができたかなぁ、と思う。島袋ワールドにぐっとくる。島袋作品を鑑賞中、写真家の野口里佳さんにそっくりな人が目の前に現れ、びっくりしていると向こうも「野村君の音がするなぁと思って来たら、本人が見てた」と、びっくりしていたようだ。東京都写真美術館でやっている野口里佳展、まだ観に行けていないけど、近々観にいくよー。その時には、近くでオープンしたTsutaya Bookstoreに藤野裕美子さんの作品も常設されたらしいので、そっちも観に行きたいなぁ。
今年、『ガチャ・コン音楽祭Vol.2』で柳沢英輔さんを招き、ベトナムの少数民族ジャライ族のゴング音楽をとりあげたが、岡山芸術交流2022に、『アート・レーバーとジャライ族のアーティストたち』という不思議な名前のユニットが出品していて、それがサウンド・インスタレーションで、この人たちとも友達になりたいと思った。
アピチャッポンの短編映像を一挙にいろいろ見れたり、曽根裕くんの作品を久しぶりに体験できたり、リクリットの日替わり舞台パフォーマンスの一貫として、一切の要望を受け付けずクレーム不可の無料ヘアカットを、里村さんもぼくも体験し、髪型が大きく変わった。
夜は、池田亮司の作品の高周波から耳を保護しながら、池田作品の光に目がくらんで後、岡山城と皆既月食を眺める。楽しい休日。