野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

Dizzy Dizzy Studioとフォークダンス

千住だじゃれ音楽祭で、「ワルシャワワルシャワの悪いシャワー」という歌詞の歌を作った2012年には、ワルシャワでシャワーを浴びていることを想像していなかったが、ワルシャワでシャワーを浴びた。悪いシャワーではなかったけれども。

 

ポーランドユダヤ史博物館のカフェで朝食。展示を見る時間はなかったが、ミュージアムショップを堪能。来年の手帳もゲット。

 

アルベルトから、明日のSKSの催しの話を聞く。6人の作曲家のコレクティヴで、各自が未完成のアイディアを持ち寄り発表し、ディスカッションする会。明日は、フルートとピアノの奏者がくるので、6人の作曲家がフルートとピアノの曲のアイディアを持ち寄る。野村もアイディアを持っていくことになる。月1回のペースで開催を続ける。若い作曲家たちと交流できる場があるのが、楽しみ。

 

その後、Dizzy Dizzy Studioへ。これが、産業化学研究所の敷地内にあり、化学の企業が古い研究所の空き部屋を安くで貸し出していて、隠れ家のように音楽スタジオがある。ここで、サックスのアリーナ、ドラムのアルベルトとリハーサル。野村作曲の「相撲聞序曲」、「インドライオン」、「Casa Mozart, summer 2019」、野村の28年前のバンドpou-fouの曲「AB」などを試した他、アリーナの曲もやってみる。譜面を叩き台にアリーナやアルベルトが面白い提案をしてくるので、どんどん音楽が発展していった。素晴らしい音楽家たちだ。

 

夜、アルベルトに連れられて、伝統音楽アンバサダー主催のポーランドの伝統音楽の生演奏を聴きに行く。と思ったら、公園の中にある古い山小屋のような家の中で行われるフォークダンスパーティー。若者から年配の人まで集まっていて、ヴァイオリン、チェロのような2弦楽器、そして、太鼓(小型の太鼓にトライアングルとシンバルがついていた)のトリオで、数多くのカップルが踊る。踊りの宴は深夜まで繰り広げられる。SKSの作曲家メンバーやフルーティストも来て踊っている。時差ボケが早くも解消されそうなディープな1日。