野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

寺山修司記念館へ

 

十和田から京都に戻る前に、寺山修司記念館に行った。寺山修司の実験映像は見たことがあるが、寺山修司の演劇は、逸話だけを聞くだけで、実際に見たことがない。というのも、ぼくが学生時代だった80年代後半には、寺山は既に故人だったからだ。そして、その頃には、野田秀樹などの小劇場演劇ブームがあった。それから10年くらいたったら、平田オリザなどの静かな演劇が主流になっていく。演劇というジャンルは、言葉を介するので、国ごとに独自の展開をしていることが多く、しかも、たった30年、40年前のことも、次の世代にあまり継承されないことが多い。だから、寺山修司の演劇は、どこに受け継がれているのだろう、と思う。ぼくがやっている「門限ズ」は、間接的に寺山の演劇精神を引き継ぐものの一つかもしれない。同時多発のハプニング演劇の進行表が展示されていて、自筆の手書きの進行表は、とても参考になった。

 

門限ズのインタビューその2が、tottoで公開に。鳥取銀河鉄道祭への思いを語っているので、読んでみてください。

 

totto-ri.net