野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

福岡市美術館(第2集)作曲完了

今日も、1日、自宅に引きこもり。連休は、どこも人混みなので、自宅に引きこもって作曲するのが、本当に向いている。

 

昨日、スケッチした「たった一つの実存を求めて」を作曲。譜面を書くが、実際に弾いてみると難しくて弾けないので、作曲から一転してピアノの練習になる。5月18日が本番なので、そろそろ作曲を終えて練習したい。

 

続いて、仙厓義凡の「犬図」に作曲。これで9曲目で、コンサート的にも新作9曲は十分だろう。ここで作曲が完了(楽譜の校正とかレイアウトは、来週するけど)。結局、「福岡市美術館(第2集)」は、9作品。こんなラインナップになった。

 

1. ポルト・リガトの聖母 (サルバドール・ダリ
2. 溶鉱炉 (横山操)
3. 直方体 (ジャン・フォートリエ)
4. Nessi Has Company II (ジグマール・ポルケ)
5. 言葉は海へ (北山善夫)
6. ラヴ・トレイン (サラ・ルーカス)
7. 帆船 (吉田博)
8. たった一つの実在を求めて (田部光子)
9. 犬図 (仙厓義凡)

 

ダリから始まって、仙厓さんで終わる。音楽も、非常に分厚く複雑な和音の曲で始まって、シンプルな曲で終わる。とりあえず、9曲通して、何度か練習してみた。短い曲だけど、9曲で20分弱。

 

その後、2009年に作曲した「福岡市美術館(第1集)」の21曲も練習してみた。今回の第2集とは違った味わいの曲が多い。10年間で、自分が変化した部分もあるので、新鮮。今ならば、こうは書かない音楽たち。

 

京都芸大の作曲の先生である中村典子さんから、1月のコンサートの記録CD3枚組が送られてきたので、聞いている。中村さんの巨大な空間的なオーケストラ曲、近藤春恵さんの三線と弦楽オーケストラの協奏曲、ぼくの「六段→交段→空段→穴段の調」、津軽三味線のための新作などなど、いろんな音楽を自宅で聴けるのは、嬉しい。ぼくの曲は、福原左和子さんの箏の力強いことに、結構、おったまげた。

 

明日は、尼崎城で、瓦の音楽のコンサートします。入場無料ですよーー。

 

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