新幹線で博多まで移動。福岡市美術館が3月21日にリニューアルオープンする。5月18日に開催する「ノムラノピアノ×福岡市美術館」に向けて、会場下見。
福岡市美術館では、開館30周年の2009年に、ワークショップ「コレコネ組曲」を開催し、このワークショップで生まれた音楽をベースに(ポストワークショップ作品として)ピアノのための21の小品「福岡市美術館」を作曲した。21のピアノ曲は、21の美術作品と対応していて、それらは全て福岡市美術館の所蔵作品で、これまで様々な場所で弾いてきたし、様々なピアニストが世界各地で演奏してくれた。
1 房州海岸
2 作品
3 ルーレットNo.1
4 正方形に捧ぐ ”森の静寂”
5 泰西風俗図屏風
6 死んだ花の思い出のために
7 偶然の墓碑
8 絵物語Ms. and Mr. Rainbow
9 仰臥裸婦
10 死と復活Ⅰ(自殺者)
11 ゴシック聖堂でオルガンを聞いている踊り子
12 福岡市展望
13 ただよへるもの
14 茨の経
15 皮膜2004ー蜜色の奥底に
16 騎手
17 獺図
18 春日社寺曼荼羅図
19 紅い羽状
20 百鳥図
21 日光菩薩立像
これら21曲を、5月18日に福岡市美術館で全曲演奏するだけでなく、開館40周年に合わせて、新たに福岡市美術館所蔵の美術作品に基づく新曲を書くことになった。候補にあがった美術作品は、例えば、以下のような作品で、洋画も日本画も古美術も彫刻もある。この中から何曲かを作曲して、5月18日に世界初演する。どんな音楽になるのか、ワクワク。
横山操「溶鉱炉」
ジャン・フォートリエ「直方体」
マーク・ロスコ「無題」
ジグマール・ポルケ「Nessi Has Company II」
北山善夫「言葉は海へ」
サラ・ルーカス「ラヴ・トレイン」
仙厓義梵「凧あげ図」
景徳鎮窯「五彩魚藻文壺」
「コブウシ形土製品」
田部光子「たった一つの実在を求めて」
吉田博「瀬戸内海集 帆船」
ということで、展示室をグルグル何周もして、いろいろ作品を見る。「新・福岡市美術館」という曲集を5月に作曲することになるだろう。夜は、美術館の皆さんと楽しく交流。