野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

プラネタリウム劇場、初演!!

プラネタリウム劇場「音とカラダで銀河鉄道、ついに公演を迎えた。ゴールデンウィーク中とあって、16時からの公演は、親子連れなども含めて、定員70名のところ、定員を超える満員御礼で、子どもたちのツッコミも面白く、熱い熱い40分。プラネタリウムで、走り回ったり、踊ったり、楽器を奏でたり、星空の解説があったり、芝居があったり、こんな時間が過ごせたことに、大感激。

 

そもそも、ぼくは小学校2年生の3学期、学校をほとんど休み、最後には1ヶ月入院した。その間に、急に作曲を始めた。そして、お見舞いにもらった「星座を見てみよう」という本をきっかけに、天文少年になった。ずっと外に出られず、家の天井ばかりを見ていたので、元気になったら星空を見たい、と夢見た。そして、入院している間に、ほとんどの星座を覚えてしまった。退院後、ぼくは、作曲と天体観測が趣味になった。そして、小学校高学年の頃は、名古屋市科学館の天文クラブに入会し、毎月日曜日にプラネタリウムに通ったし、月刊「天文ガイド」を定期購読する小学生だった。

 

ほとんどの星や神話やあらゆる天文の知識は、小学校の頃は天文博士のようだったのに、その後、天文と疎遠になり、ほとんど忘れてしまったが、今回、こうしてプラネタリウムとコラボできて、本当に幸せだ。

 

19時からの夜の公演は、子どもが少なくコアなお客さんが集まってきた。福岡や豊橋や広島など、遠方から駆けつけてくれた人々も(取手アートプロジェクトの同窓会のようになった瞬間も)。夜の公演は、昼とは違う味わいがある。そして、どちらの公演も、宮沢賢治の世界の違った側面が浮かび上がり、演じる度に賢治を様々に発見できる喜びもある。

 

そして、星を見る会。明日も二回公演!