鳥取県の「とりアート」という事業で、昨年より頻繁に鳥取県を訪れている。
鳥取大学のダンス教員であり宮沢賢治をこよなく愛する木野彩子さんが、舞台芸術と地域活性化の関わりについての大いなる実験の企画を発案し、それが「鳥取銀河鉄道祭」という企画に発展。そのうちのいくつかを、我々門限ズが担当している。
米子で行うのは、プラネタリウム劇場「音とカラダで銀河鉄道」という参加型公演。ホールとか劇場と言われる場所だけが劇場ではない。どこでも劇場になり得る。では、プラネタリウムは、どんな劇場になり得るだろうか?プラネタリウムでどんな公演が可能になるだろう?
そんな問いとともに、この企画が生まれた。そして、演劇をしている人だけが俳優ではない。誰もが俳優であり得るし、誰もが音楽家であり得るし、誰もがダンサーであり得る。生活が芸術であり、芸術が生活である。だから、プラネタリウムの解説員は、実は俳優かもしれない。だから、明日、明後日の公演には、プロの俳優である倉品淳子さんと、プラネタリウム解説員の森山慶一さんが共演する。
小さい時から星が大好きだった森山さんは、星の質問をすれば何でも答えてくれるし、毎日、プラネタリウムで解説をしているから、プラネタリウムでお話をすることには慣れている。森山さんと倉品さんの掛け合いは、立派な演劇になっていると同時に、星空の解説にもなっている。
プラネタリウムの椅子、投影機、光、ドームの音響効果、ここでしかできないことが、プラネタリウムにある。
今日のリハーサルで、4回も通したし、細かい確認などもした。想定外の機材トラブルも起こり、それに対する対策などもした。プラネタリウムは、真っ暗であることが多く、機材トラブル対策は重要だ。
衣装も装着した。2年前に美術家の藤浩志さんが考えてくれた衣装で、衣装の創作プロセスも参加型。今回は、鳥取の「からふる」という障がい者の方々のアートアトリエに協力してもらって衣装ができた。
その藤浩志さんが米子に駆けつけてくれて、門限ズと一緒になって、11月のゲキジョウ実験!!!「銀河鉄道の夜→」の構想を一緒に考えてくれている。