野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ルー・ハリソンへのオマージュ

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谷町4丁目のバリガムラングループ「ギータ・クンチャナ」のスタジオにて、「野村誠 鍵盤ハーモニカの時間」というイベント。

昨年12月に、「ルー・ハリソンへのオマージュ」を作曲。今年の1月に、ヴァイオリンの巖埼友美さんとギータ・クンチャナで世界初演。先月にも、同じメンバーで再演。で、今日はなんと、ヴァイオリンのパートを野村が鍵ハモで演奏する鍵ハモ+バリガムランでの世界初演です。鍵ハモでやるつもりなかったのですが、小林江美さんのリクエストに迂闊にも承諾してしまいました。難しいのです。誰だ、こんな難しいの作曲したの!あ、ぼくか。

実際に、バリガムランの響きに合わせて、鍵ハモを演奏してみると、ガムランの響きで音程がわかんなくなりそうになりますが、こちらは鍵ハモなので、その鍵盤を演奏すればいいのですが、これで、ヴァイオリン弾いてたら、ピッチがわかんなくなりそうだなぁ、巖埼さんよく弾いていたなぁ、と改めて驚愕。そして、バリガムランの響きに包み込まれて、まぁ、本当にトランス感が半端ないのです。巖埼さんがトランスするような感覚と仰っていましたが、一人で譜面を練習しているのと、ガムランに合わせて合奏するのでは、もう、全然違います。圧倒されそうになるので、こちらも、心して吹かないと、バリ島に一気に引きずり込まれます。本番は、ますます、ガムランのエネルギーが凄いので、こちらも演奏楽しく味わいました。来年3月に、また、ヴァイオリン+ガムランで再演になるのが、またまた楽しみになってきました。

鍵ハモの独奏もいっぱいやりましたよ。クリスマスソングも、鍵ハモイントロダクションも、ソプラノ鍵ハモやバス鍵ハモの演奏も、、、。ということで、今年最後の演奏会でした。バリガムランの曲、また書きたいものです。