野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

新潟の福島潟にきましたーー

金沢大学の先生で作曲家の浅井暁子さんに、金沢21世紀美術館まで送っていただく。浅井さんは、北口大輔くん(日本センチュリー交響楽団首席チェロ奏者)と東京藝大の同期だったそうで、世界はいろいろ狭いものだと思う。

21世紀美術館で、学芸員の山下樹里さんと会う。彼女が千葉で学生の頃に、佐倉市美術館の「しょうぎ作曲」で出会い、4年前に広島市現代美術館で、「音であそぼう!野村誠の音楽室」を企画していただき、大量の瓦を広島まで持ち込んだ。今は、金沢に勤務。

ここの美術館の副館長が、黒沢伸さん。23年前に水戸芸術館に呼んでもらって「でしでしでし」を上演した。月日が経つのは早いもの。交流課の吉備久美子さんも交えて、香港の話、アートとソーシャル・インクルージョンの話で盛り上がる。

その後、展覧会もざっと見させていただく。インドネシアのアーティストの展示と、日本の80年代の現代美術の展覧会。80年代後半、中原浩大、松井千恵、森村泰昌宮島達夫日比野克彦などが20代で活躍している姿を、学生だったぼくたちは見ていた。バブル経済が弾ける直前の時代。若い世代の大多数は、こうした作品や活動を知らないだろうし、こうして追体験できることは大きいと思う。金沢の後、高松、静岡と巡回する3館合同企画。

電車の旅で、石川県→富山県新潟県と移動し、新潟市に着くと、8月19日のシンポジウムの打ち合わせ。パネリスト全員知り合いだ。

http://2018.mizu-tsuchi.jp/news/detail.php?id=1210

その後、福島潟に移動。明日の早朝7時半からのワークショップに向けて、最終の下見。ここで小舟に乗って音を出すの楽しみ。そして、その後の散策エリアも歩く。午後4時、32度の状態で、木陰あり。日陰は涼しい。休める環境あり、など確認。ワクワクする環境。

ホールに移動後、コーディネーターの先生方を交えての打ち合わせ。明日は、午前中に、こどもたちと野外活動でインスピレーションをいっぱい得て、その後、室内で音楽のアイディアを出しまくり、それらが野村の宿題になり、野村が作曲し、9月1日には、大田智美さんと野村で新作初演するのです。

9月1日のコンサートは、

第1部 野村誠+大田智美で、普通にコンサート
第2部 福島潟をテーマにした子どもたちの発想による新曲を、プロの二人が演奏。福島潟でのワークショップの様子の映像も上映
第3部 こどもナンデモカンデモ交響楽団とプロの二人による大オーケストラ演奏会

の3部構成(順不同)なのです。

http://2018.mizu-tsuchi.jp/kids/detail.php?id=337