野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

北の果てまで行ってきました

日本への帰国のカウントダウン、香港残り17日。

本日は、電車を4回乗り換えて(南港島綫⇒港島綫⇒東湧綫⇒西鐵綫⇒天水圍循環綫)、中国本土の深圳のすぐ手前の天水圍のThe Society of Rehabilitation and Crime Prevention,Hong Kongでのアンドリューの精神障がいの人のためのコミュニティ・ミュージックのセッションを見学に来ました。15人強のメンバーが参加。アンドリューとたくさん歌をつくってきたようです。日本からの音楽家が訪ねて来たことに大喜びで、色々、演奏も披露しましたし、共演もしましたし、最後には、皆さんと一緒に歌を作りました。広東語で始まり、途中で英語になり、最後に日本語になる3カ国語ソング。いい時間でした。ビルからの眺めは大自然が広がっているのですが、川の向こうには高層ビルが建ち並ぶ大都市が。「あそこは、もう中国で、深圳だよ。」と言われる。

アンドリューとも久しぶりに再会できて、ランチや帰り道もじっくり話せてよかった。

JCRCに戻り、いよいよ1週間後に控えたトラムでの音楽会に向けて、トラムのサイズを再現し、そのサイズで仕切った擬似的トラム空間を再現した上で、そこで、マコトバンドAとマコトバンドBのリハーサルを行いました。

マコトバンドAは、強烈なメンバーを集めたので、凄い勢いの演奏です。一方、マコトバンドBの方は、アンサンブルが巧い人を集めたので、結果として視覚障がいの人が多くなっています。ここに、スタッフの娘さんの小学生のトランペット吹きを加えました。マコトバンドBの方が、演奏が地味なので、トランペットが入って良い感じに広がりが出たと思います。

夜は、ベリーニとディックとベジタリアン・ビュッフェで夕食。3人でアーティスト・イン・レジデンスについて、ディックのクラスの今後について、色々語り合う貴重な時間でした。ディックは、来週にはヨーロッパに行ってしまうので、こうやって会う時間を設定してもらえてよかった。