野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

企画会議

5月も最終日。香港での8週目が始まります。今朝は、「點心組曲」の第9楽章の「ピアノとソファの間奏曲」。しかし、ピアノとソファがある部屋が、一時的に病気で隔離されている人の個室になっているために使えず、別の部屋にキーボードを持ち込み行うことに。ピアノソファ君は、初めての人が苦手だったりするそうですが、ぼくとは初対面から、特に問題なさそうで、今日も笑顔で会って、すぐにピアノを一緒に弾きました。しかし、いつものようにソファに横になりたくても、今日の部屋には横になる場所がない。だから、今日は20分で終わりにしました。

その後、ベリーニと「點心組曲」について打ち合わせ。何せ、全8項目からなる企画書を提出しているので、それの検討。「點心組曲」は、17楽章から成り、それぞれが、?セッション、?日記、?写真(アーティスト写真)、?展覧会、?ツアー型コンサート、?アウトリーチ、?ヴィデオ、?ピアノ曲、という8つの形態をとる、という膨大な作品。?のセッションは4週間実施し、6月も同様に続けるが、施設のスタッフが単に傍観するだけではなく、6月は野村と共同でファシリテーションする形を目指す。?の日記は、野村が書いているが、施設の職員からも補足事項をもらう。?のアーティスト写真は、各グループのメンバーを面白いロケーションでi-dArtが撮影。?の展覧会は、點心の料理、楽器、演奏のメンバーを、i-dArtのアートコース卒業のアーティストが絵に描いて展示する。?のツアー型コンサートは、JCRCの施設内をツアーしながら、各グループの演奏が各地で聞けるもの。今年は、招待客を招いてのテスト公演を2回行い、ディスカッションし、ブラッシュアップする。来年に本公演を実施する。?のアウトリーチは、町中に出て行って、パフォーマンスをする。?のヴィデオは、それらの映像記録。?のピアノ曲は、17のプロジェクトをもとに、野村が小品集を作曲する。色々、話し合いの中で、?のアウトリーチで、トラムやバスを貸し切りして、そこで演奏する案なども出て、良い議論できる。

午後は、各施設の施設長に向けて、「點心組曲」のこれまでを映像を含めて振り返り説明し、今後の展開を説明。非常に良い打ち合わせができました。

シンガポールのアレシアがメンバーで関わっているサイトに、ベリーニのインタビューが載っていることを、アレシアから教えてもらう。ベリーニは、全然教えてくれないので、いまさらながら読みました。i-dArtのアートコースについて理解する良いインタビューです。全部で4つに分かれていますが、メインの本文が1、残りは3人の作家についての説明なので、短いです。是非、読んでみて下さい。

http://www.brack.sg/index.php/2017/10/02/brackchat-hello-session-with-bellini-yu/