野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

Think International Schoolにて

香港での滞在も6週間が過ぎ、いよいよ今日から7週目。折り返し地点も近い。

今朝は、6時起きで、朝、チェロ協奏曲「ミワモキホアプポグンカマネ」の第3楽章「グン」のアレンジをしてから出発。7時に金鐘駅でセラナと待ち合わせして、地下鉄で北上。彼女の教えているThink International Schoolに教えに行く。8時15分から9時15分が、1コマ目で、year9、10人ほどの授業。鍵ハモイントロで、鍵ハモで色々な奏法があることを紹介した後、ブームワッカーで色々な奏法を探してもらう。これ、イギリスのコーンウォールと日本の豊橋でやったことあるのだけれども、また、毎回、違う奏法を見つける子どもがいて、びっくりする。ただの筒なのに。その後、みんなが持っているブームワッカーを順番に鳴らした音列を書き起こしてみる。それが結局、どんな音階になっているのか分析してみる。そして、その音階だけを使った音列を、別に考えてみる、ということをしました。なかなか良い曲ができた。

9時15分ー10時が、year8。「せーの」、「1234」、そして、野村誠片岡祐介著「音楽ってどうやるの」(あおぞら音楽社)で紹介している「それは知らない」をやって後、野村の紹介として、鍵ハモイントロ、その後、鉄琴や木琴や色々な楽器の紹介で、結構、ヘンテコな即興演奏を聴いてもらう。

10時15分ー11時15分が、year7の授業。ここでは、鍵ハモイントロの後、色々な音、色々な演奏方法、色んなことを自分で探すことに興味がある、ということを伝えると、子どもたちが、不思議な手遊びのようなものを教えてくれたので、これをみんなで習得し、そのリズムにのせたメロディーを作って、ボディパーカッション+楽器でアンサンブルした。なかなか面白い音楽になった。

セラナや校長先生や図書館の司書さんなどに大好評をいただき、名残惜しいが学校をあとにして、JCRCに戻る。1時から、「點心組曲」第5楽章で、爆発ピアノ君と会うつもりが、そこの施設が、風邪が流行っているようで、5人以上熱が出ると、他のセンターから隔離する措置をとるらしく、今日のセッションも、明日のセッションもキャンセルになった。これだけ巨大な施設の集合体だと、一カ所で流行った風邪が、施設中に一気に伝染しかねないので、仕方のないことなのかもしれない。しかし、今日も、明日も、爆発ピアノ君とセッションできないのは、非常に残念で仕方がない。ただ、午前中に出張授業していたので、1時間休めたのは、よかった。

「點心組曲」第10楽章の4回目。ダンスチームの方々と。今日は色々な楽器を初めて持ち込み、ダンス指揮。指揮者の動きに合わせて音を出してみる。ダンスと音楽の試み。

その後、メーリン、イェン、リオと、これまでの振り返りと6、7月の計画の会議。

最後に、ダンスチームのリハーサルに少し合流。