野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

香港

朝から、香港のベリーニから連絡あり。ビザの申請のことで話したいと言う。日本では1月3日は、まだ休みなんだけどなー、と思うが、香港は旧正月を祝うのかなやっぱり。もう仕事モード。しょうがないと諦め、さっそく連絡する。久しぶりに彼女の声を聴き懐かしく思うとともに、4月からの3ヶ月の香港滞在の概要などが、説明されて、大変、楽しみです。

東華三院という巨大な病院があり、そこのリハビリテーションセンター(Jackey Club Rehabilitation Complex)の中のi-dARTというプロジェクトからの招聘で、3ヶ月香港に住むことになります。このリハビリセンターには、1000人以上の人々が関わっていて、その中には、知的障害、自閉症、身体障害、認知症視覚障害の方々などがいて、i-dARTというのは、そこでのアート活動を促進するプロジェクトのようであります。既に、様々な実践が行われていて、シンガポールでの会議で、ベリーニが報告してくれた多様な人が美術を学ぶ3年間のコースの実践(香港の釜ヶ崎芸術大学か!)も、ここでのことであります。

http://www.tungwah.org.hk/en/community/community-intro/

ということで、本日は、ビザのための書類のやりとりなどをしました。年が明けて、香港行くの、まだ先の気がしておりましたが、3ヶ月後か、もうすぐだ、と今頃気づいております。

野村の任務は

1)既に実践している様々なアートプロジェクトがあり、6つのアートパフォーマンスグループのセッションを見学/参加して色々、アドバイスをすること。
2)既に定期的に行っている3つのグループ活動のワークショップの進行とアドバイスをすること
3)センターのスタッフ向けのトレーニングコースの講師をすること
4)センターの利用者さんたちが参加できるアートプログラムを二つ立ち上げて実践すること

なのです。病院が、野村を3ヶ月雇ってしまうというのは、かなり画期的な出来事のように思います。最初、3ヶ月じゃなくて、(2017年度に)1ヶ月程度で行けそうな日程を提案したのですが、3ヶ月来れる時はないのか、と強くリクエストされて、そんなに言ってくれるならば、と来年度の頭に行くことにしたわけです。で、香港だったら、飛行機でひょいひょい帰国もできるのですが、日本の仕事を一つ引き受けると、頻繁に日本に帰ることになりかねないので、この間は敢えて、全てのオファーを断っております。

ということで、今更ながらですが、i-dARTの多様な人々が学ぶアート教育の実践を動画で見ました。いい雰囲気が伝わってきて、30分もある動画ですが、ついつい全部見てしまいました。香港、楽しみになってきたなー。面白いこと、いろいろできそうな気がしてきました。

本日も趣味のアレンジ、一曲だけやりまして、「やっちく」。郡上踊りの定番の一つです。