野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

インドネシアや越後獅子

3が日も過ぎたので、お仕事することにします。

国際交流基金アジアセンターの青柳さんと電話。今月、インドネシアから3人の若手音楽家が来日し、日本の若手音楽家らとコラボレートする企画のアドバイザーをしております。ぼくは、自分が交流したい方なので、アドバイザーには向いてないかもしれませんが、自分が参加していたらこんな風に進める、などとお答えしておきました。

明日のワークショップで、「越後獅子コンチェルト」をリハーサルしなければいけないのですが、全曲通すと30分あるのですが、ワークショップの時間が2時間しかないので、どうやって2時間で練習を滞りなく進行できるかを、考えております。何度考えても2時間を越えてしまいます。参加者の方が混乱しないように丁寧に分かりやすくやりつつ、2時間でおさめる、というのは、難しいパズルを解いているような感じです。なんとかかんとか、これならばいけるかな、という進行の仕方までは考えることができました。

気分転換に書店に行くと、BGMが邦楽。あ、これは「六段」。今度は「春の海」といった感じ。そう言えば、2002年の正月は、箏アンサンブルの作曲の〆切間近の時期で、お正月は作曲せずに休もうと思っていたのに、どこに行っても邦楽がかかっていて、仕事のことを思い出させられ、休みにくかったことを思い出します。BGMが仕事のことを思い出させてくれるので、気分転換にはならないで、仕事モードに戻ってしまう。まぁ、そういう人は少数派でしょうが。ということで、BGMのために、「越後獅子コンチェルト」のリハーサルのことを、書店で思い出してしまう。BGMはなくていいと思うのだけど。。。

昨日までの正月モードも大切にしております。正月でいいなぁ、と思うのが、「三日坊主」。「三日坊主」はよくネガティブに語られるけれども、前向きにとらえれば、三日間続いたってことなんです。だから、ぼくは「三日坊主」推奨主義者です。世の中に三日間くらいの集中講義とか、強化合宿とか、いろいろあると思うんですけど、三日続くと大したものだと、ポジティブにとらえています。何かを始めようと思った気分の時に、とりあえず、三日続けてみる。で、そこで止めてしまっても、三日の経験はゼロではないので、OKとして、また違うことを始めてもよい、と考える。そうすると、色々なことを楽しめると思うわけです。お正月なので、仕事をしないと決めると、読みたい本が山ほどあったり、聴きたい音楽が山ほどあって、三日間で乱読、乱聴三昧しました。料理をする時間もあったので、自炊を続けることもできたのも、楽しかった。