野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

近藤浩平と光永浩一郎の音楽

岐阜のホテルをチェックアウトして、そのまま神戸へ。近藤浩平さんと光永浩一郎さんのコンサート「ブラジルの作曲家ニャタリと光永浩一郎・近藤浩平の音楽」を聴きに行く。

1965年生まれの近藤さん、1966年の光永さんは、野村とほぼ同世代であり、どちらも非常にユニークな作曲活動をされているので、注目している作曲家です。今日はお二人の曲が同時に聞ける希有な機会なので、伺いました。

ギターの尾尻雅弘さんによる近藤作品の独奏から始まり、光永さんのピアノソロでニャタリの演奏があったり、ギターとピアノのデュオがあったり、さらには、美堂舞さんの歌、本田康平さんのトロンボーンも入り、近藤作品、光永作品をたくさん聞くことができ、終演後の打ち上げにも参加し、濃厚な時間でした。いつまでも作曲談義を続けていたい至福の時間。

特に光永さんの自作自演が聞けたこと、近藤作品が光永さんのピアノが入ることで、違った顔を見せたことも大きな収穫でした。そして、2013年以来、できていない「鍵ハモトリオ」を再会したい、と強く思ったのも、作曲家の作品に出会うからであります。

家に帰り、「かずえつこと 即興のための50のエテュード」の第10番「Bookology」を作曲。昔、イギリスのモンテソーリ・スクールでの体験を思い出しながら。