野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

親鸞だったら、どうするのだろう?

昨夜、我が家に宿泊した作曲家のLeigh LandyとJohn Richardsを連れて、圓光寺へ。ここは水琴窟がある。日本には、このようなサウンドインスタレーションが伝統的にあったのか、と驚いてくれると同時に、このような竹林を見るのも初めてと、大喜びしていただき、何よりなのです。その後、アンティーク着物のお店などに二人を連れていく。

仏教について色々聞かれて、話の流れで、浄土真宗の説明をし、親鸞について説明をする。リー曰く、「親鸞のやったことは、マコトが今、オーケストラでやっていることじゃないか。親鸞が仏教をその時代の人々に伝わる形にしたように、君はオーケストラを今の時代の人々のニーズに合う形で提示しようとしているだろ。君は、オーケストラの親鸞だ。ハハハハハ」と仰る。親鸞のような影響力の大きな仕事をしているとは、とても言えないが、でも、親鸞が仏教でしていたことを、音楽でどう展開できるのか?と考えてみるのは、いい気がする。法然だったら、どう考えどう実践するだろうか?空海だったらどう考えて、どう実践するだろう?

ジョンとリーは、たった27時間ほどの京都滞在だったが、目一杯に楽しんで名古屋での会議に向って出かけて行った。色々な刺激をありがとう。