野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

タイの仮面と影絵と現代演劇と

昨日の「世界のしょうない音楽祭」の興奮が覚めやらぬのですが、本日より遠征。東京を経由して、宮城のえずこホールへ行くのです。3月4、5日の「えずこせいじん大博覧会」に向けて。中川賢一さんとやる2台ピアノのための新曲を練習し、片岡祐介さんから突如やろうとご提案いただいたマリンバとピアノのための「くつがえさー音頭」の譜面を引っ張り出し、練習。譜面を探している時に、2004年に作曲したアコーディオン独奏曲「誰といますか」の楽譜を見つけて、手書きの自筆譜を懐かしく見る。随分、難しい力作を書いたものだなぁ、そして、この作品を演奏して下さった御喜美江さん、大田智美さんの演奏のことを思い出す。大井浩明くんもピアノで演奏してくれたことあるなぁ。

荷造りをして、東京へ。旅のお供に、本屋で「デザインの視点で相撲を知る 大相撲の美」を購入。視覚的な美のことは色々のっているが、聴覚の美については書かれていない。相撲聞芸術に関しては、やはりJACSHA(日本相撲聞芸術作曲家協議会)の仕事なのだなぁ、と再認識。

東京に着き、上野へ。タイから俳優/演出家のKop Narmolが来ていて、上野ストアハウスで上演する日本+インドネシア+タイのコラボレーション仮面劇に出演するというので、見に来たのです。仮面劇+影絵+生演奏で、衣装チェンジの多い、本当に要素の多いタイらしいカラフルな舞台。コップと会うのは、2013年にチェンマイで会い、2014年に千住で会った。今回が3度目で、彼女の舞台は初めて見た。素晴らしい俳優だ。終演後も、タイの人々と楽しく語り、インドネシア人のガリスからは、ジャティワンギの話でも語り合う。深夜まで国際交流がつづく。