野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

朝、昼、晩と芸術交流してました

朝、起きて、上野のホテルに、Kop Narmolを訪ねて行く。タイから来日中の俳優/演出家で、合気道をやり、DV問題など社会問題とアートの関係をリサーチもする。今日は、一緒に谷中を散歩しようということになり、Kop以外に、タイから来日中の影絵劇団の人々(名前が覚えられない)、日本人の俳優のミサホさん、写真家/コーディネーターのマリさんらと、散歩する。谷中には、瓦屋根の建物も多く、いろいろ解説できる。鬼瓦に鍾馗さんもいる。芸大、谷中霊園、お寺、夕焼けだんだん、谷中銀座商店街などを巡って後、ランチでおそばを食べて後、上野のホテルに戻り、送迎バスで空港に向かうタイ人、インドネシア人らと別れを告げる。今年、タイに行ったら、やっぱりチェンマイにも寄らないとなぁ、と思う。

昼は、それから池袋に移動して、創造的な音楽教育の実践者である池田邦太郎さん、斉藤明子さんとお会いする。お二人は、小学校などでの音楽教育が、創造的で楽しく展開するためのことを、本当に深く深く考え実践し続けて来られた方で、心から尊敬できる人です。お二人が現在準備中の新しい本の前書きを読ませていただき、色々、意見を求められて、僭越ながら色々率直な感想などを伝えると、お二人が書きたいことやモヤモヤしていたことが、クリアになるきっかけになったとのこと。貢献できて、嬉しい。あと、お二人と話をしていて、作曲家にとって、「作曲をするという行為は、本当に楽しく、快い行為であること。楽しいからこそ、作曲をする」ということを、改めて言葉にしてみて、びっくりした。作曲という行為自体が、楽しいことで、譜面を書くこと、譜面を書きながら、未知の音楽を妄想することなどは、どう考えても楽しいことなのです。だからこそ、お金になろうがなるまいが、人に頼まれていようが頼まれていなくとも、作曲をしてしまうのだと思います。それくらい作曲するという行為は、楽しいということを公言している作曲家が、少ない(または全然いない)と思うのですが、これから、もっと言っていこうと思いました。

夜は、木方幹人さんのお宅で、深夜まで、エイブルアートの話、コミュニティアートの話、作曲の話などを出発点に、いろいろと話し込みました。