野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

だじゃれ音楽研究大会!!

午前中、鈴木楽器にて、小学校の先生向けの講習会をする。「鍵盤ハーモニカ」と「音楽づくり」がテーマ。20人ほどの先生方が受講。小学校の先生方と接する機会はあまりないので、貴重な場。

午後、東京藝術大学千住キャンパスにて、「野村誠 千住だじゃれ音楽祭 第1回だじゃれ音楽研究大会」を開催。2011年から「千住だじゃれ音楽祭」を続けてきましたが、この5年の間に、「だじゃれ音楽研究会(=だじゃ研)」というグループが、大変成長して、頼もしい限りなのです。野村なしで、10月1日には音楽祭に参加したり、他のプロジェクトでも音楽で関わったり、アマチュアの音楽集団で、これだけ即興力と柔軟性に富んだグループもなかなか希有な存在。本日も、野村なしで、司会から、進行まで、全て司ってくれるのです。

本日も、「開会宣言」を貝殻の演奏で(かいかい=貝貝)スタートし、「ケロリン唱」(2011年度の「風呂フェッショナルなコンサート」で初演)、「ドミノだおし」(2012年度の「音まち千住の大団縁」で初演)、「すっぽんぽん体操」(2014年度の「千住の1010人」のメンバー集めのプロジェクトとして始動)、「タイの村祭り」(2015年度の「熱タイ音楽隊の1週間」で初演)、そして今年度のインドネシアツアーに向けての「メメットに捧げる新曲」を、全て野村なしで、「だじゃ研」だけで上演したのです。頼もしい。

その後、たった5分間の基調講演を、石橋コタローくんと野村の二人で。5分という貴重な時間でしたが、机上の空論にならずに、話を盛り込み、几帳面に5分で終了。分科会に。

分科会では、野村は25分間の鍵盤ハーモニカ講座、30分間の即興演奏講座を担当しましたが、それ以外に、5分のロングトーン講座、5分のホーメイ講座、15分の祭り囃子講座などが行われ、別室で、紙太鼓づくり、カメの話、だじゃれ音楽カルタ大会、ストロー笛などなど、講座が色々で、そうした講座を、だじゃ研のメンバーが担当したのも、頼もしいのです。

全体での15分のシンポジウムでは、「だじゃれ音楽の進歩」、「だじゃれ音楽の国際化」、「だじゃれ音楽とジェンダー」などについて、語りました。そして、お客さんも参加しての大合奏を経て、終了。

そして、「だじゃれ音楽研究会」への参加希望が殺到しました。嬉しい反響でした。来年、是非、「第2回だじゃれ音楽研究大会」を開催したい。