野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

千住の1010人 再び

東京藝術大学千住キャンパスにて、ミーティング。2011年より、「野村誠千住だじゃれ音楽祭」を続けている。2014年には、「千住の1010人」というだじゃれから、1010人が演奏するコンサートを開催し、野村誠、メメット・チャイルル・スラマット、アナン・ナルコンの3人の作曲家が、1010人のための新曲を書き、足立市場で上演した。その時の様子の抜粋は、以下の動画で見ることができる。

 

www.youtube.com

2014年の「千住の1010人」では、タイのアナンからは、町を練り歩くパレードの末、最後に足立市場に集結するアイディアが出されたが、そこまでは実現できなかった。また、インドネシアのメメットからは、「city concert」というアイディアが出され、「都市の音楽」、町全体を鳴らすコンサートという案が出た。これも実現できなかった。

 

5年前の伝説のイベントの際の日記はこちら。当時は、1010人での音楽会を実現するだけで、いっぱいいっぱいだった。

 

千住の1010人 - 野村誠の作曲日記

台風の京都で千住を想う - 野村誠の作曲日記

 

あれから5年間、千住だじゃれ音楽研究会は、様々な経験を積み重ね、力をつけてきた。そして、来年の5月に、「千住の1010人」に再チャレンジすることになった。前に実現できなかった街全体を鳴らす音楽会。町を練り歩き、船や乗り物も登場し、1010人の出演者が町の四方八方からパレードで集まってくる音楽会。今日は、そのことに向けての打ち合わせ。

 

今年、タイからアナン、インドネシアからメメットを招聘し、それらのワークショップを経て、野村が新作を書き上げる。「千住の1010人」の第2弾。

 

だじゃ研(=だじゃれ音楽研究会)のメンバーで、さらに打ち合わせ+セッション。タケオくんが、ますます優れた指揮者になってきていている。正直、彼から指揮のやり方で学べることがいっぱいある。