野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ザ・フリー 

水戸へ。国田義務教育学校に。小学校と中学校が合併した9年生の公立の学校。今年からのことらしい。

山本麻紀子さんの巨人プロジェクト。やぶくみこさんと野村で、音楽創作ワークショップ。山本さんとスタッフの方々で、昨年つくった巨人の物語を表現するオブジェや絵や映像が、音楽室のあちこちに設置されていて、物語の世界の中にいる。

4年生ー6年生まで、約20名。まずは、山を囲んで小物打楽器で即興演奏を、いきなりレコーディング。プレイバックを聴くと、「ザ・フリー 山の雨」とタイトルがつき、終わりの決めがあった方がいいと、カホンを加えて、テイク2。

続いて、滝の絵の前で、2曲目。鉄琴がいい。あ、それにウィンドチャイムも、と加わっていく。トライアングルも加えた金属アンサンブルで、「ザ・フリー 袋田の滝」。

3曲目は、巨人の足跡を囲んで。指揮者の歩くのに合わせて、全員で演奏。低い音と言う。和太鼓、ピアノの低音、などなど、できるだけ低い楽器で。「ザ・フリー 巨人の足音」

昼休みのお弁当を食べるが、休み中も、子どもたち楽器を演奏し、「七つ洞公園の歌をつくりたい」とか「岩の上の曲つくっていいですか?」と提案してくる子どもたち。

「ザ・フリー岩の上で」は、ピアノ曲。冒頭だけ作ってくれていたので、発表してもらい、その続きをみんなでつくる。ドレミの3音の組み合わせでつくるメロディー。

続いて、「ザ・フリー セントマイケルズマウント」は、箏とクラヴェス。箏の調弦を、最初は古典の平調子にして、そこから子どもたちと一緒に、柱の位置を変えていき、オリジナルな調弦にすると、イギリスの妖怪が出てきそうな雰囲気に。

最後、「ザ・フリー 七つ洞公園」の歌詞ができあがり、みんなでメロディーを一音ずつ作曲して、歌が完成して、みんなで歌って終了。

そのまま、さいたま市岩槻へ移動して、明日からのワークショップに向けて、JACSHAの樅山智子と鶴見幸代とミーティング。