野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

狂言と相撲

ディディエ・ガラスの「ことばのはじまり」の初日に観劇していただいた狂言師松本薫さんにお会いして、狂言における相撲について、たっぷり2時間以上教えていただいきました。狂言には、中国の宮廷を舞台に繰り広げられる大人数による「唐相撲」では、奇天烈な中国語のような不思議なオノマトペの言語が出てきます。蚊の精が人間に化けて大名と相撲をとる「蚊相撲」、鼻を引っぱり相撲をする「鼻取相撲」、相撲の極意の虎の巻を読んで相撲をとる「文相撲」と、相撲を題材にした演目が色々あるのです。本当に勉強になりました。

その後、畑作業をしたり、高嶺格の舞台を観に行こうと思っていたのですが、昨日までの「千住の1010人」の疲労がとれず、風邪の初期症状が出てきました。しっかり休まないと明日の大阪音大の特別講義に行けなくなるので、外出を控えました。高嶺作品を見逃したのは、非常に残念ですが、見られなかった舞台を感じることにしようと思います。それも、球の外側になるのでしょう。

昨日のリハーサルの後の写真が、ここにあります。いい写真です。
http://aaa-senju.com/6525