野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

タイでの15のコラボレーションと陶器市

あまりにも暑くて、朝5:30に目が覚めました。ふうっ。それで、そのまま寝られないので、東南アジアの3ヶ月のレポートの書き方を考えていました。昨日の日記にも書いたように、全体の半分以上をタイのことで書こうという目標があるのですが、たった1ヶ月のタイ滞在で、インドネシアで達成したほどの成果があっただろうか、と思うわけです。しかし、考え方を変えると、タイの1ヶ月は、アナンに引っ張り回されたおかげで、単発のイベントが多数ありました。これを一つの線として示すよりも、この多数の点のそれぞれを検証することで、何が浮かび上がってくるか、考えた方が良い、気がしてきました。そこで、とにかく、タイの1ヶ月の単発の点をリストアップしていくと、最低でも15のコラボレーションの見出しができるのです。1ヶ月で15のコラボレーションって、多過ぎです。このバラバラな点を、まず書き出し、その意味を検証することから始めようと思います。

1)他の宗教にもオープンな仏教家ブダダーサ、日常生活の中での瞑想
2)アナンの民族音楽学の大学院生達とChatcholの七絃琴との協奏曲
3)Hua Hinの芸術高校でのアナンの通訳による声と身体のワークショップ
4)ソンクラー大学での伝統音楽の学生達との共同作曲「Sand」
5)シラパコーン大学でのJDの作曲の大学院生達と「日本の楽器に作曲する」
6)パヤップ大学での民族音楽学の学生との共同作曲「曲解していくこと」
7)minimalでのレクチャー/ワークショップ「美術と音楽と原発と」
8)ラジオ番組での語りとの即興
9)タサラ小学校での脱線する即興音楽劇づくり「かぐや姫
10)チェンマイ大学での美術学部の学生との即興とトーク
11)シラパコーン大学の作曲/民族音楽学の学生との「しょうぎ作曲
12)作曲家JDのスペースZOOでのライブとPATA ZOOでの撮影
13) ケーンと鍵ハモのケーンハモ
14) 都会の有機園芸
15) アノタイとコミュニティ児童合唱団との共同作曲

この15のコラボレーションを題材に、何を浮かび上がらせるかが、「ポスト・ワークショップ」の醍醐味なので、インタビューを起こしたり、録音を聞いたり、映像を見たりしながら、少しずつ考えております。意外な点が結びついたりしていきそうです。

暑くてばてましたが、夜は浴衣を着て、陶器市に出かけて、夏の夜を楽しみました。