野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ケーンハモ

ジム・トンプソン・アートセンターのディレクターのグリティアさんを訪ね、いろいろお話をする。彼らは、タイの東北地方に農園を持っていて、そこで「Art on Farm」というプロジェクトを展開している。

http://www.jimthompsonhouse.com/events/index.asp

色々、素敵な写真をいっぱい見せてもらった。是非、畑の楽譜のプロジェクトをやって欲しいと、言われる。タイで「音楽畑」をする日も近いかも。

そして、タイの東北地方(イサン)の音楽は、ケーン(日本の笙に似た楽器)が盛んだ。ケーンの音楽とコラボレートする気はないか?と言われる。ケーンは、日本の笙の親戚で、さらには、鍵盤ハーモニカとも発音機構が似ているフリーリードの楽器だ。鍵盤ハーモニカを極めるならば、楽器のルーツの一つとして、ケーンの音楽も勉強すべきとは思っていた。よく考えると、

ケンハモ=ケーンハモ

「だじゃれ音楽」できるなぁ。ケーンの音楽を鍵ハモの音楽に応用していく作業が、急にやりたくなった。その場で、ケーンの奏者を紹介してくれて、土曜日の朝に会うことになった。新展開。

あと、タイの東北地方は、貧しい地域でもあり、現在、タイには原発がないが、2023年以降に、原発を作ろうという計画は、依然あり、その候補地が、東北地方にいくつもある。

面白い宿題をもらった。