野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

アスモロさん

現代音楽の作曲家で、ジョグジャカルタ現代音楽フェスティバルのディレクターであるアスモロさんが訪ねてくる。今日は、アスモロさんにインタビュー。彼は、西洋音楽を学んだ作曲家だが、ガムランなど伝統楽器の曲もいくつも作っている。音階の違う(ペロッグ、スレンドロを混ぜる)グンデル(ガムランの中では、ヴィブラフォンに近い楽器)を3台でのミニマルミュージック的な曲とか、グンディン・ボナンなどもあるらしい。西洋楽器のために作曲する時は、ガムランのイディオムで作曲し、ガムラン楽器に作曲する時は、西洋音楽のイディオムで作曲するという。どっぷり西洋でも、どっぷりガムランでも嫌なんでしょうね、きっと、そのバランスは大切なのでしょう。そして、ガムランとオーケストラのための曲など、一度も上演されていない曲がいっぱいあるらしい。芸大の作曲教育、若手作曲家について、グローバリゼーションとインドネシアの音楽の未来についてなど、熱く語ってくれました。